ささやかだけど、役に立つこと

今年は村上春樹が翻訳した小説をたくさん読んでいます。

そして今日取りあげるのが、レイモンド・カーヴァーの「ささやかだけど、役に立つこと」。僕にとっては2冊目になります。

村上訳のフィッツジェラルドはいまいちピンときませんが、カーヴァーは違いましたね。ぐぐぐっとくるのです。

日常生活の何でもないような場面を切り取って短編小説の舞台にしてあります。そこにはドラマチックな設定や展開はありません。

静かと言えば静かです。表面上はね。

だけど登場人物の感情の量は大きい。これは僕が感情移入するからそう思えるのかもしれません。

感情移入させるものをカーヴァーの作品が持っていると言えるかもしれません。(これに関しては、今のところ検証不能です)


ところで場面設定された日常生活の1コマなんだけど、そこにアメリカをすごく感じます。

日本ではありません。ヨーロッパかというと何か違うような気がします。
少しではあるけど今まで見てきたアメリカ映画やドラマに近い雰囲気を感じるのです。読んでいたら、映画やドラマのワンシーンを基にした映像が、僕の頭の中に作られるのです。

(TVやレンタルビデオやDVDは、アメリカ作品が多いからね・・・、かなりアメリカナイズされている。ある面カーヴァーを受け入れやすい素地はできているわけだ。頭の中ですんなり映像化できてしまうから、感情移入もしやすいのかもしれない)


それから僕が思うカーヴァーの最大の特徴は、ラストの切り方。
エンディングがうまいんです。余韻を残したり、いろいろと考え込ましたり、その後の展開を想像させたりetc。

ストーリーが終わりに近づくと、ラストをどう切るのかが楽しみになってきます。こんな短編小説家は初めてなんだ!


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村上さんが「偏愛している」と語っているカーヴァー、一人で全作品を訳して全集を作っているほどの入れ込みようです。

全集は8巻にまとめられています。すべて短編小説ではありません。半分が小説で、残り半分が詩やエッセーその他となっています。詩は読んでみないとなんとも言えませんが、短編小説は全て読んでみたいですね。

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