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リトル・シスター

村上春樹はレイモンド・チャンドラーの作品を3つ翻訳しています。

訳した順でいくと、「ロング・グッドバイ」「さよなら、愛しい人」「リトル・シスター」ですが、まず「ロング・グッドバイ」を読みました。
私立探偵である主人公のフィリップ・マーロウが魅力的なキャラクターであることと、ストーリー展開が面白く650ページを苦にさせず読ませてくれことが素晴らしい。残り2作品への期待を高めてくれました。

そして今回読んだのが「リトル・シスター」
リトルシスター
フィリップ・マーロウのところに、兄を探してくれと若い女性が訪ねてくるところから話は始まります。
この女性がリトル・シスターということになるのですが、依頼内容に釈然としないながら仕事を始めます。

そして事件。

単調に見えて事件、なにやら裏がありそうです。

そこを探っていくといろいろと見ててきました。

裏には裏があったのです。

推理を披露するマーロウですが、わかる範囲での解き明かししかできません。未だの謎は謎のままなのです。

事件が全て完結してからの謎解きなら楽でしょうが、事件は進行中、複雑化していきます。いろんな思惑や動きが絡んでさらの複雑さを増します。

マーロウは危ない橋を渡りつつ事件を解明しようとします。


こういった展開が面白いんですね。単純なミステリーなんて物足らないじゃないですか。
しかし複雑なままでストーリーが進むのも読者が困るじゃないですか。謎解きと事件の複雑化がいたちごっこになっているのがポイントになっているような気がします。


それから会話が小粋なんですね。
日本人だったらこんなこと言わないよ、とか、日本人作家はこんな表現しないよ、というのがふんだんにあります。
これは、joke(ジョーク)の土壌がない、もっと言えば日本語と英語の違いから出ているような気がします。
だからこそ、小粋な会話の場面が楽しい。


登場人物のキャラクターもそれぞれ魅力的です。
謎解きだけのミステリーになっていないのがチャンドラーの素晴らしさだと思います。


次は「さよなら、愛しい人」を読みます。
村上さんは、これからも続けてチャンドラーを訳していくようです。楽しみですね。

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