帝国主義ゲームの中の日本

「帝国主義の特徴は、内部と外部を分けることだ。

そして、外部からの収奪と搾取を強化することによって、内部の生き残りを図る運動である」

佐藤優は「国家の『罪と罰』」で述べています。

この本はしっかりした本だと思います。
国家の罪と罰
「SAPIO」に連載された記事(2007年11月~2011年10月)を編集して一冊の本になっています。1つの記事が5~6ページという分量です。
その時々の世界情勢(主にロシア)について書いているのですが、散漫な感じはしません。2007年のことが書かれていても賞味期限切れを感じさせません。むしろ一本の筋が通っているので、当時の分析が現在の状況の理解に大いに役立つのです。

揺るがない大きな骨格を持った本、という印象です。

また随所に僕の迷妄を開かせる言葉がちりばめられています。このブログで引用文だけでも取り上げて紹介したいと思っています。


ところで帝国主義ですが、日本では「帝国主義は植民地主義と結びつき、戦争を引き起こす悪だ」というイメージを持っている人が多いと思います。
佐藤さんは、そういうイメージではなく、冒頭に紹介した定義で文章を書いています。
そして現在の世界情勢を「主要国の外交政策が帝国主義的傾向を強めている」と分析しています。

昔の帝国主義は、内部(宗主国)が外部(植民地)を軍隊の力を背景に直接的に統治することで収奪と搾取を行いました。
今の帝国主義はその形をとりません。貿易や投資その他の方が国益にかなうならば、平和的手段を選択するのです。

そうはいっても「食うか、食われるか」という帝国主義の基本的なゲームのルールは変わらないと佐藤さんは言います。


イランについては「身の丈に合わない帝国主義外交を展開しようとしている。それを米国やEUなど老舗帝国主義が力で叩き潰そうとしている」とも言っています。


そうなると、その文脈のなかでアメリカ等のイラン制裁を見ていかなければならないですね。
昨日のニュースにあった“イラン制裁 日本除外”も同様の文脈でとらえるべきだと思います。

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