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上杉謙信の夢と野望

昨日の内容は、「上杉謙信の夢と野望」(乃至政彦 著)からとりました。

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副題の“幻の「室町幕府再興」計画の全貌”とあるように、上杉謙信には室町幕府を再興するビジョンがあったというのです。

群雄割拠の戦国時代において、周辺との血みどろの戦いの中を生き残っていた戦国大名に室町幕府はどう映っていたのでしょう?
上杉謙信は戦国大名のなかでは異色の存在であったかもしれません。二度も上洛して将軍の足利義輝に会っているのですから。
その義輝と関白近衛前久と謙信の間で密約があったとするのがこの本の中心です。

おおおっと思った方は、この本を読んでください(笑)


戦国時代における「室町大名」と新しい概念を乃至さんは提示しています。
それは、戦国時代に秩序の源泉を幕府に求めた地域勢力というものです。
それに対し「戦国大名」は、自力で秩序を築こうとした権力としました。

本書では上杉謙信は室町大名の立場をとっているとし、武田信玄や北条氏は戦国大名と立場にあるとしました。

戦国大名の関心は自領の維持・確保と拡大であって、上杉謙信などの「室町大名」の幕府再建による秩序の回復の願いとは対立するものでありました。

その構図を頭に入れて、上杉謙信の関東管領就任と北条氏との戦い、武田信玄との戦いをみていくべきだというのが乃至さんの主張です。

史上有名な第4次川中島合戦は、これまでの3回と意味合いが違ってくる。
「上杉側には武田家を葬って東国から室町秩序を回復させる狙いがあった」(P179)というのです。



三者による密約は、幕府支配を関東から回復していく「関東経略」。関東経略後、大小名をつれて上洛するというものです。(P172~173)

さあ、この密約説をどう思いますか。僕はあり得ると思いましたが。


歴史は謙信の思い通りに動きませんでした。
北条に氏康、武田に信玄という強力なライバルがいたからです。この二者より器量のない人間が当主であったら、謙信の夢と野望が実現したかもしれません。

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