残酷な王と悲しみの王妃
中野京子さんと言えば、『怖い絵』シリーズで有名ですね。
そんな中野さんの本を読んでみました。「残酷な王と悲しみの王妃」です。

これは『怖い絵』をじっくり楽しむための副読本としていいかもしれません。
怖い絵を楽しむというのは穏やかな言い方じゃないですね。芸術作品を鑑賞して奥深さを知るという意味合いで解釈してください。そうじゃないと変な意味にとられかねません(笑)
絵画を生で見るといろんなことを感じますね。複製画や写真では伝わってくるものが全然違います。僕は美術館で絵画を鑑賞したのは、数えるほどしかありません。その少ない経験から言うのは申し訳ないですが、生の迫力は全然違うことだけは断言できます。
さて、本書は5つの章からなっています。タイトルと列挙すると「メアリー・スチュアート」「マルガリータ・テレサ」「イワン雷帝と7人の妃」「ゾフィア・ドロテア」「アン・ブーリン」
(表紙の絵の中心にいる女の子は、マルガリータ・テレサです。絵の解説は中野さんの著書にありますから、それを読んでください)
5つの話は、楽しいものでも面白いものでもありません。タイトル通り残酷さや非情さのあるストーリーです。中野さんは小説家でないので、冷酷さや人間の底知れぬ怖さや醜さを表現しきれていません。(中野さんをそこを狙ったかどうかわかりませんが・・・) 逆にいえば、人間の醜さや宮廷内の愛憎劇を好まない人には、そこが救いかなと思ったりします。
本書で登場する人物が描かれた絵の背景を知るのに最適という点で、お勧めできるかなと思います。
思えば王や妃って、地位や立場のゆえに幸せな結婚ができなかった人が多いのだろうな・・・
特に王妃は政略結婚の道具だし、跡継ぎの男子を産むことが仕事だから。
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そんな中野さんの本を読んでみました。「残酷な王と悲しみの王妃」です。

これは『怖い絵』をじっくり楽しむための副読本としていいかもしれません。
怖い絵を楽しむというのは穏やかな言い方じゃないですね。芸術作品を鑑賞して奥深さを知るという意味合いで解釈してください。そうじゃないと変な意味にとられかねません(笑)
絵画を生で見るといろんなことを感じますね。複製画や写真では伝わってくるものが全然違います。僕は美術館で絵画を鑑賞したのは、数えるほどしかありません。その少ない経験から言うのは申し訳ないですが、生の迫力は全然違うことだけは断言できます。
さて、本書は5つの章からなっています。タイトルと列挙すると「メアリー・スチュアート」「マルガリータ・テレサ」「イワン雷帝と7人の妃」「ゾフィア・ドロテア」「アン・ブーリン」
(表紙の絵の中心にいる女の子は、マルガリータ・テレサです。絵の解説は中野さんの著書にありますから、それを読んでください)
5つの話は、楽しいものでも面白いものでもありません。タイトル通り残酷さや非情さのあるストーリーです。中野さんは小説家でないので、冷酷さや人間の底知れぬ怖さや醜さを表現しきれていません。(中野さんをそこを狙ったかどうかわかりませんが・・・) 逆にいえば、人間の醜さや宮廷内の愛憎劇を好まない人には、そこが救いかなと思ったりします。
本書で登場する人物が描かれた絵の背景を知るのに最適という点で、お勧めできるかなと思います。
思えば王や妃って、地位や立場のゆえに幸せな結婚ができなかった人が多いのだろうな・・・
特に王妃は政略結婚の道具だし、跡継ぎの男子を産むことが仕事だから。
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