古家や~

歴史の荒波(?)の中を生き残った落首は面白いものがありますね。

古家や 買はず飛び込む 簾(みす)の内

うまいこと作りましたね。

「翔ぶが如く」第2巻にあります。
三条実美の屋敷への落首でした。三条は明治新政府の太政大臣です。討幕運動の中心にいた公家で、明治になったときに、公家としての血筋がよかったからなれたわけで、太政大臣というトップの座にふさわしい政治家としての資質があったわけではありません。

それから明治初年の住宅事情を言いますと、
江戸幕府が倒れたことで、大名屋敷に住む人間がいなくなります。旗本屋敷も住む人間がいなくなったものもありました。そうした屋敷に明治政府の人間が住むようになります。

三条も同様で、「不要になった大名屋敷を官がいったん収納して彼にあたえたもので、敷地はとほうもなく広く、三条自身がそこに足を踏み入れたことのない雑木林まである」

「遷都のとき太政官の大官は無料で古屋敷をもらった。それを嘲笑した江戸っ子が、ある日三条家の門前に落首して、
古家や 買はず飛び込む 簾の内
と皮肉った」 (P307)

芭蕉の「古池や蛙飛び込む水の音」を見事にもじっていますね。いや~、拍手、拍手です(笑)


もうすぐで第2巻を読了します。
征韓論で西郷と大久保が対決する直前までが描かれています。政治の世界、その他もでしょうが、裏の動きで決まることってありますよね。司馬さんは、反征韓論派の動きを克明に追っていて、その場に居合わせたような生々しさを感じさせてくれます。

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