坂の上の雲(1)

まことに小さな国が、開化期をむかえようとしている。

文庫本にして8冊からなる「坂の上の雲」の書き出しです。NHKスペシャルドラマもこの1行から始まります。

何気ないようで実に味わい深い一文だと思います。それを僕なりに“浅”読みしてみました。

「まことに」は司馬作品に時折見られ、お好みの表現かもしれません。

「小さな国」という言葉を使うということは、比較対象の相手がいて、それと比べて「小さな国」となったのだ思います。
当時の「大きな国」は文明や政治力・経済力・軍事力を基準にして、アメリカ、ロシア、イギリス、フランスなどの欧米列強諸国でしょう。

それらの国に比べ、日本はとても小さい国であると客観的に述べていると思います。ただそのに司馬さんのいっぱい詰まった思いを想像することは可能でしょう。

「開化期」は、文明開化の時期の短縮した言い方でしょうか?

「むかえようとしている」、これを過去形の「していた」としていないところがうまい表現だと思います。
過去の事実を客観的に距離をおいてとらえるのではなく、今まさに起こらんとしていることの期待感や、うごめき、生々とした躍動の予感を感じさせてくれます。

そして「開化期」との組み合わせが絶妙です。
物語は明治維新の頃から始まりますが、「開化期をむかえようとしている」今を共に感じてみませんか!と司馬さんが誘ってくれるような気がします。(ちと思い入れが入り過ぎかな…)



タイトルに(1)とつけたのは続編があるからです。今のところネタは2,3しかないのですが、文庫本8冊は宝の山です。適当に見つけては「風のように」勝手気ままに書いていきたいと思います。
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