外交は技術

「翔ぶが如く」第1巻は、明治初年の頃を描いています。

征韓論という明治政府を揺るがした問題も話題の中心です。
これに関わって、外交は技術であることや、日本において外交課題は内政問題に転化する特異性についても書いてあります。いくつか引用します。

「ヨーロッパ大陸の諸国は、印欧語族という一つの言語を持ち (中略) 
それぞれの文化や社会体制は ・・・ ほぼ均一性を持っている。かれらは庶民にいたるまで自国と他国と比較することは簡単 (中略)
ヨーロッパにおける外交はあくまでもそういう人文地理的現実の上に成立しているものであり、技術にすぎない」 (P120)

「外交は一国の利害で割りきられた政治技術の範囲をでることがない」 (P120)

(周りを海で囲まれ)「弧絶した環境にある日本においては、外交は利害計算の技術よりも、多分に呪術性もしくは魔術性をもったものであった」 (P120)


「外交がつねにただの外交におわることなく、かならず悪霊のような魔術性をもち、国内問題にむかって強烈な呪術力を発揮するという点で、日本はきわめて特異」である (P121)

 →これって、今の日本にも言えることですね。今も昔も変わりません。

さらに司馬さんは、日本外交ついて言います。
「外交が技術であるよりも国民的情念の表現、もしくはその情念によるヒステリー発作にちかいという性質を持っているのではないかとさえ思える」 (P122)


征韓論や昭和のはじめの軍部の動きを帝国主義ととらえる人がいますが・・・
「本来、帝国主義といえるほとのものなら自国の実力と国際間の錯綜した諸種の利害関係を計算しぬいた上でおこなわれるはずものであろう」 (P121)
 
 →帝国主義ともいえないお粗末なものということになるのでしょうか。
  
日本人の外交下手はずっと言われていますが、これは怜悧な計算ができる人がいないということになるのでしょうか。
司馬さんの論の上にのっていうと、緻密な利害計算のできる政治家と官僚(今は外務官僚だけではありません)の育成が必要になります。しかも早急に。

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すみません、引用ばかりで。手抜きと言えば手抜きになります(苦笑)
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