リズムある文章
チェリビダッケ・エディション第2集“ブルックナー交響曲集”を聞き始めました。

チェリビダッケといえば超スローテンポが云々と言われ、僕の中でいびつなイメージが出来上がっていましたが、3番4番と聞いてきて、まったく違和感がありません。たしかにテンポは遅いですが、ダレることもなく退屈になることもありません。いいブルックナーです。
さて本題。
「小澤征爾さんと、音楽について話をする 小澤征爾×村上春樹」を正月から読んでいます。

無茶苦茶おもしろいです。読みながら贅沢な時間を過ごしている感覚があります。
すらすらと読めるのですが、あえて10ページとか20ページで区切るようにしています。美酒を一気に飲まず、少しずつ飲んで楽しむ回数を増やすようなものです。
だから正月から10日以上たつのに、いまだ半分くらい(200ページあたり)をうろちょろしていますよ。読み終えてしまうのが惜しく、引き延ばし作戦にでようかなと思っているくらい(笑)
先日読んだところで面白い箇所がありました。“文章のリズム”に関するところです。
村上さんのエッセーや評論の類を読んでいると、文章の書き方を誰からも教わったことがない、音楽から学んだといった文を何度も目にしてきました。
この本でも同じことを言われていますが、それにプラスαされたことが僕にとっては新しく、興味深かったので引用します。
「小説を書いていると、だんだん自然に耳がよくなってくるんじゃないかな。逆の言い方をすると、音楽的な耳を持っていないと、文章ってうまく書けないんです」
「いちばん何が大事かっていうと、リズムですよね。文章にリズムがないと、そんなもの誰も読まないんです。前に前にと読み手を送っていく内在的な律動感というか・・・」
「新しい書き手が出てきて、この人は残るか、あるいは遠からず消えていくかというのは、その人の書く文章にリズム感があるかどうかで、だいたい見分けられます」
→これから作家を目指そうとする人、今一生懸命書いて世に出ようとしている人、○○賞の候補になったり一つぐらい賞をもらった人あたりが、この文章を読むとドキッとするんじゃないの。
「音楽を聴くことで文章がよくなり、文章をよくしてことで、音楽がうまく聴けるようになってくるといことはあると思うんです」
→僕はプロの作家になろうとは全然思いませんが、こうして書いているブログの文章はいいものを書きたいと思っています。この村上さんの言葉は、僕にとって実感のないもので半分は疑っていますが、半分はここに希望を持ってもいいんじゃないかと思います。それから、音楽がうまく聴けるようになりたいしね。
文章のリズムを具体的にいうと
「言葉の組み合わせ、センテンスの組み合わせ、パラグラフの組み合わせ、硬軟・軽重の組み合わせ、句読点の組み合わせ、トーンの組み合わせによってリズムがでてきます」
→村上さんに具体例をあげて説明ほしいですね。「村上堂文章リズム講座」という看板を掲げて。すぐ受講申し込みするけどな。
“硬軟・軽重の組み合わせ”は、指揮者として音楽の組み立てに意識しています。そうなったのは、ここ数年のこと。“音の強弱”や”緊張と弛緩””感情を入れるところといれないところ”など考えます。これが全体の構成と結びつかないのがまだまだ未熟なところです。
音楽的な文書の実例をあげています
「夏目漱石の文章はとても音楽的だと思います。 (中略) 吉田秀和さんの文章なんかとても音楽的ですね」
→うん、そうか。夏目漱石ね。読まなければならないと思っているんですが・・・。吉田秀和さんの本は少ししか持っていませんが、時折読みます。
これらを音楽的な文章、リズムのある文というのを意識して読んでみてもいいかなと思います。
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チェリビダッケといえば超スローテンポが云々と言われ、僕の中でいびつなイメージが出来上がっていましたが、3番4番と聞いてきて、まったく違和感がありません。たしかにテンポは遅いですが、ダレることもなく退屈になることもありません。いいブルックナーです。
さて本題。
「小澤征爾さんと、音楽について話をする 小澤征爾×村上春樹」を正月から読んでいます。

無茶苦茶おもしろいです。読みながら贅沢な時間を過ごしている感覚があります。
すらすらと読めるのですが、あえて10ページとか20ページで区切るようにしています。美酒を一気に飲まず、少しずつ飲んで楽しむ回数を増やすようなものです。
だから正月から10日以上たつのに、いまだ半分くらい(200ページあたり)をうろちょろしていますよ。読み終えてしまうのが惜しく、引き延ばし作戦にでようかなと思っているくらい(笑)
先日読んだところで面白い箇所がありました。“文章のリズム”に関するところです。
村上さんのエッセーや評論の類を読んでいると、文章の書き方を誰からも教わったことがない、音楽から学んだといった文を何度も目にしてきました。
この本でも同じことを言われていますが、それにプラスαされたことが僕にとっては新しく、興味深かったので引用します。
「小説を書いていると、だんだん自然に耳がよくなってくるんじゃないかな。逆の言い方をすると、音楽的な耳を持っていないと、文章ってうまく書けないんです」
「いちばん何が大事かっていうと、リズムですよね。文章にリズムがないと、そんなもの誰も読まないんです。前に前にと読み手を送っていく内在的な律動感というか・・・」
「新しい書き手が出てきて、この人は残るか、あるいは遠からず消えていくかというのは、その人の書く文章にリズム感があるかどうかで、だいたい見分けられます」
→これから作家を目指そうとする人、今一生懸命書いて世に出ようとしている人、○○賞の候補になったり一つぐらい賞をもらった人あたりが、この文章を読むとドキッとするんじゃないの。
「音楽を聴くことで文章がよくなり、文章をよくしてことで、音楽がうまく聴けるようになってくるといことはあると思うんです」
→僕はプロの作家になろうとは全然思いませんが、こうして書いているブログの文章はいいものを書きたいと思っています。この村上さんの言葉は、僕にとって実感のないもので半分は疑っていますが、半分はここに希望を持ってもいいんじゃないかと思います。それから、音楽がうまく聴けるようになりたいしね。
文章のリズムを具体的にいうと
「言葉の組み合わせ、センテンスの組み合わせ、パラグラフの組み合わせ、硬軟・軽重の組み合わせ、句読点の組み合わせ、トーンの組み合わせによってリズムがでてきます」
→村上さんに具体例をあげて説明ほしいですね。「村上堂文章リズム講座」という看板を掲げて。すぐ受講申し込みするけどな。
“硬軟・軽重の組み合わせ”は、指揮者として音楽の組み立てに意識しています。そうなったのは、ここ数年のこと。“音の強弱”や”緊張と弛緩””感情を入れるところといれないところ”など考えます。これが全体の構成と結びつかないのがまだまだ未熟なところです。
音楽的な文書の実例をあげています
「夏目漱石の文章はとても音楽的だと思います。 (中略) 吉田秀和さんの文章なんかとても音楽的ですね」
→うん、そうか。夏目漱石ね。読まなければならないと思っているんですが・・・。吉田秀和さんの本は少ししか持っていませんが、時折読みます。
これらを音楽的な文章、リズムのある文というのを意識して読んでみてもいいかなと思います。
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