村上朝日堂はいかにして鍛えられたか

人はいろんな顔を持ち、場面によって発言を変えます。

仕事場や多くの人が集まるフォーマルな場における言葉使いからしゃべり方は、家族や気の合った仲間におけるそれと大いに違います。
人は意識的にあるいは無意識的に使い分けているはずです。

それを文章に当てはめてみるとどうでしょう。
ジャンルや形式の違いによって、それにふさわしい文章を書いたり、雰囲気を変えたりすることができるでしょうか。

かなり難しいんじゃないでしょうか。それをいとも簡単にしてしまった文を読んで驚いています。
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村上春樹の「村上朝日堂はいかにして鍛えられたか」です。

短編長編を問わず村上春樹の小説を読んだ人が、著者名を伏せてこの本を読まされたとき、誰の文か言い当てることができるでしょうか。かなり少ないんじゃないかと思います。それぐらい雰囲気が違います。

ある人物のシビアに語る姿しか見たことがなくて堅苦しいイメージを抱いていたとします。その人が気の合う仲間と冗談を言い合ったり軽口をたたいているところを見ると、その落差に戸惑ったり驚いたりしますよね。それに近い感じを僕は持ったのです。

村上さんはこの本で、ジョーク、無駄話、本音トークなどしているんですよ。
いやはや、なんというか。
固定観念を持つことの怖さというか、村上春樹の幅広さを見たというか・・・
ちょっと言葉にしづらいものがあります。


あとがきにおおよそ次のようなことが書かれていました。
「週刊朝日」に1年1ヶ月のあいだ連載されたエッセイですが、連載中こっそりと地下鉄サリン事件の被害者にインタビューを続けていたそうです。これが「アンダーグラウンド」という本にまとめられます。この仕事はかなりヘビーだったようで、精神のバランスを取るためのいい息抜きみたいになったそうです。

ある意味得心しましたね。

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あけましておめでとうございます。

いろいろと幅広い分野の知識のある方だなあと 感心して読んでいます。
毎回 どんな記事なのか楽しみにしてます。

今年もよろしくお願いします。

今年もよろしくお願いします

ひのあたるさと さん。

明けまして
  おめでとう
    ございます

>幅広い分野の知識<
とんでもないです。いかにもそうであるように見せているだけで、内実は薄っぺらなものです(苦笑)

それでも好き放題書けるのはブログのいいところだと思っています。

・・・ということで、しょうもない記事を書き散らしますが、よろしくお願いします。
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