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物語

先日読んだ内田樹の「寝ながら学べる構造主義」が、ほとんど理解できないのに面白かったので、その勢いにまかせ、同じ内田さんの本を読み始めました。

映講
「映画の構造分析 ~ハリウッド映画で学べる現代思想~」

現代思想の述語を駆使した映画批評の本ではありません。内田さんは、こんな誰が読みますかと言っています。そうではなく「映画的知識を駆使した現代思想の入門書」を意図して書かれました。

内容は難解です。

そう、難解。この本に書かれた現代思想を形容するのにぴったりですね。けれどもその割にはすんなり読めます。面白さも感じます。簡単に言っちゃうと、内田さんの文章がうまいからなんですね。そしてオッ!と思わせる言葉も出てきます。
いくつか取り出しますと、

「あらゆる物語には『構造』があります」

「メディアから提供されるすべての情報は『物語』です」

「あらゆる科学的理論は『仮説』です。『仮説』というのは『とりあえず作ってみたお話』のことです」

「私たちは他人に何かを説明する場合だけでなく、自分に何かを説明しようとする場合にも、物語を語ります。
『自分自身に何かを説明すること』それが『知る』ことです」

「『知る』とは『物語る』ことです。物語抜きの知は存在しません」

「人間が思考するということは、『お話を一つ思いつく』ことです」

「お話を作るときには、『それを利用することなしにはお話が作れない枠組み』というものが存在します。この枠組みのことをレヴィ=ストロースは『構造』と名づけました。

どうです? 
なんとなくわかった気になりませんか。


私たちが映画を見たあと、自分自身や周囲の人に感想を言ったり、批評をしますね。このとき各自が映画を自分なりに解釈しているわけですが、内田さんは映画解釈についてこういっています。

「私たちが行う映画解釈は、この映画についての『神話作り』です。 ~ 映画解釈は映画に『神話』的オーラを賦与する作業です」

ふ~んという感じですね。こんなことを意識している人は少ないかなと思います。
また唐突にこの文章を読むと飛躍した意見に思えるでしょう。しかし、文脈をたどってここにたどり着くと、すんなり頭の中に入ってくるのです。

それが不思議なんです。


そんなこんなですが、取り上げられた映画は、「エイリアン」「大脱走」「北北西に進路を取れ」「ゴーストバスターズ」「裏窓」その他です。それからヒッチコックや小津安二郎の映画にも言及されています。

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