ダンス・ダンス・ダンス

村上春樹6作目の長編となる「ダンス・ダンス・ダンス」は次の文で始まる。

「よく いるかホテルの夢を見る」

なに?いるかホテル?
さらに数行読むと第3作の「羊をめぐる冒険」の続編とわかる。

なんじゃ、そりゃ。1作目の「風の歌を聴け」、続く「1973年のピンボール」、そして「羊をめぐる冒険」で3部作として完結したんとちゃうの?とツッコミを入れる。

「羊をめぐる冒険」から4年半後の出来事である。
札幌にある「いるかホテル」に電話をし、予約を取り出かける。すると新しいホテルになっていた。建て替えられ高級ホテルになっていたのである。経営者が変わっていた。新しい展開である。

「ノルウェイの森」から登場人物に名前が与えられた。今回も名前を与えられた人物が多く登場する。
dence2.jpg
「羊をめぐる冒険」から引き続いて登場するのが羊男キキ
キキは耳モデルをしている女性で「彼女」という呼称で出てるく事が多かったが、今回キキという名前を与えられた。

キキ探しが重要テーマである。(顛末はネタばれになるので省略)

羊男は主人公の「僕」に、いるかホテルの別空間(小説には書いてありませんがとが、勝手に名づけました)で会い、意味深長な話をする。その一部を抜粋すると、

「おいらの役目は繋げることだよ。ほら配電盤みたいにね。 ~
おいらも出来るだけのことをするよ。あんたが上手く繋がれるように、やってみる。 ~
でもそれだけじゃ足りない。あんたも出来るだけのことをやらなくちゃいけない。じっと座ってものを考えているだけじゃ駄目なんだ。 ~

踊るんだよ ~ 音楽の鳴っている間はとにかく踊り続けるんだ。 ~ 

踊るんだ。踊り続けるんだ。何故踊るかなんて考えちゃいけない。 ~

どれだけ馬鹿馬鹿しく思えても、そんなこと気にしちゃいけない。きちんとステップを踏んで踊り続けるんだよ。 ~

それもとびっきり上手に踊るんだ。みんなが感心するくらいに。

そうすればおいらもあんたのことを手伝ってあげられるかもしれない。だから踊るんだよ。音楽の続く限り」


これが主人公なかで何度も反芻され、考えることと行動を促す。
こうして主人公は、札幌、東京、箱根、ハワイと場所を変え行動していく。勿論じっとしているときもある。それは積極的な静止だ。

さて物語の展開と結末は・・・

これもネタバレ防止のため省略(笑)


最後にこの作品でもよく人が死ぬ。ノルウェイの森でも何人か死んだが、人数だけでいえば「ダンス・ダンス・ダンス」の方が多い。
でもこの2つの小説は趣は違うが、それぞれにおける“人の死”は何を表しているのだろう。

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