不条理な設定
「寝ながら学べる構造主義」(内田 樹 著)にこんな一節がありました。
“大人になるということ”というタイトルで書かれた文中で、『こぶとり爺さん』を題材にした箇所です。
日本の昔話の『こぶとり爺さん』は有名な話なのであらすじは省略します。
2人の爺さんAとBがいて、Aは鬼の宴会で踊りだしてしまいましたが、これが鬼に大受けして「明日も来い。これはカタに取っておく」と言ってこぶを取られます。この話を聞いたBは、次の日にでかけ鬼の前で踊りますが、鬼たちは気に入らずBにこぶをつけてしまいます。
ここで教訓を得るとすれば何か。「芸は身を助ける」といったものではない。
また、Aは踊りを頑張って練習してきたが、Bはそれを冷笑していたからだといった話しになっているのはリライトした作家の開削である。
どちらも下手くそな素人踊りをしたのに、片方は報酬を受け、一方は罰せられた。そこに判断の基準は示されていないし、具体的な理由もありません。鬼の行動は理不尽ですし、話も不条理なものです。
ここで内田さんは言います。
「長く語り伝えられている説話は本質的に不条理なお話です」
そういえば以前、本当は残酷なグリム童話とか日本昔話、といった類の本がブームになったときがありましたね。
「この物語の教訓は、“この不条理な事実そのものをまるごと承認せよ”という命令のうちにこそあるのです」
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“大人になるということ”というタイトルで書かれた文中で、『こぶとり爺さん』を題材にした箇所です。
日本の昔話の『こぶとり爺さん』は有名な話なのであらすじは省略します。
2人の爺さんAとBがいて、Aは鬼の宴会で踊りだしてしまいましたが、これが鬼に大受けして「明日も来い。これはカタに取っておく」と言ってこぶを取られます。この話を聞いたBは、次の日にでかけ鬼の前で踊りますが、鬼たちは気に入らずBにこぶをつけてしまいます。
ここで教訓を得るとすれば何か。「芸は身を助ける」といったものではない。
また、Aは踊りを頑張って練習してきたが、Bはそれを冷笑していたからだといった話しになっているのはリライトした作家の開削である。
どちらも下手くそな素人踊りをしたのに、片方は報酬を受け、一方は罰せられた。そこに判断の基準は示されていないし、具体的な理由もありません。鬼の行動は理不尽ですし、話も不条理なものです。
ここで内田さんは言います。
「長く語り伝えられている説話は本質的に不条理なお話です」
そういえば以前、本当は残酷なグリム童話とか日本昔話、といった類の本がブームになったときがありましたね。
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