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回転木馬のデッド・ヒート

昨日の大学女子駅伝なんですが、大学が京都だったので立命館大学、佛教大学、京都産業大学の活躍が嬉しいです。

それとグッときたシーンが一つ。
5区か6区のどちらかでしたが、遅いチームは足きり(?)みたなことがされます。トップと10分差あいていれば、それ以降のチームはタスキを前のランナーからもらうことができずに、残っていた全ランナーが10分キッカリに一斉スタートします。

TVを見ていると、5秒か10秒前くらいに何とかタスキを渡せた大学がありましたが、ほんの1秒か2秒差で渡すことができないランナーがいました。
走り終えて、倒れこみ泣き崩れていました。TVカメラはしばらくそれを映していました。

悔しいだろうな。彼女の100分の1にもならないけど、あのつらさを僕も感じていました。この記憶は一生消えないよ。彼女の人生にどう影響を与えるかわからないけど・・・

ついでにいうと、TV画面ではトップの差が10分になるより2秒前にスタートしていたように思えました。画面通りのスタートしていたら、すれすれ間に合ったかもしれない。

この2秒は大きいよ。



タスキが渡せなかったのは1人のランナーの責任ではありません。1区からの走った全員のもの。
でも目の前、あと少しのところで号砲がなって、10人くらいのランナーが一斉に走り出すのを見てしまったのだ。自分一人だけが。

たまらないよな。



話しは大きく変わって、本題。

村上春樹の「回転木馬のデッド・ヒート」を読みました。

短篇集なんですが、最初の文章に「はじめに・回転木馬のデッド・ヒート」があります。“まえがき”みたいなものです。村上さんの短編作品集いくつか読んできましたが、こういうのは初めてです。

一部抜粋します。
「ここに収められた文章は原則的に事実に即している。僕は人々から様々な話を聞き、それを文章にした」

話してくれた人に迷惑が及ばないように多少いじってあるが、それ以外は誇張も付け加えもいていない。聞いたまま雰囲気をこわさず文章にうつしかえた。

そうした「事実をなくべく事実のまま書きとめる作業は何かしらあとになって役立つ」と思えたからだ。

このようにして短篇集「回転木馬のデッド・ヒート」が成立しています。

収められた作品は以下の通りです。

はじめに・回転木馬のデッド・ヒート
レーダーホーゼン
タクシーに乗った男
プールサイド
今は亡き王女のための
嘔吐1979
雨やどり
野球場
ハンティング・ナイフ
沈黙

読んでみて、今までとの違いを感じました。
彼独特の摩訶不思議な世界がないのです。事実がそこにあり、リアリティもあります。
言っちゃあ悪いけど、読みやすかった(笑)

一つの転換点になる作品かもしれません。

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