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他を排するために

司馬遼太郎は「三浦半島記」でこう書いています。

「鎌倉幕府の歴史は血なまぐさい。
武士という、京から見れば“奴婢”のような階層の者が、思いもよらず政権を得た。
馴れぬこの政権に興奮し、結局は、他を排するために、つねに武力を用いた」

これを読んだときに、管政権を連想しました。
司馬さんの文脈から大きく外れているのはわかりつつ、「他を排するために」という言葉にがんじがらめにされた感じです。

つまり、管さんが代表選で小沢さんに勝った後、徹底して小沢排除をしました。世論は歓迎しましたが、僕は“内ゲバ”の匂いを感じたのです。かつて日本の左翼や学生運動で行われた“内ゲバ”です。管さんが学生運動のグループにいたことを知っていたことが、僕の連想を強めたのかもしれません。

結果、民主党内の不毛の対立です。

代表が野田さんになって、輿石さんを幹事長にし山岡さんを閣僚にしたのは、人事としてはうまくやったなと思います。この2人がどんな仕事をするかわかりませんが・・・

とりあえず、与党内が喧嘩していては駄目なんです。日本が大変困難な状況にある今は!


司馬さんは文章の達人です。短い文の中に多くの意味を含んでいます。
「鎌倉幕府の歴史は血なまぐさい」「他を排するために、つねに武力を用いた」→おもに北条氏のことを言っていると思います。執権として実質上鎌倉幕府を支配していますが、有力御家人を武力をもって滅ぼしていきました。
源頼朝のことを含んでいるかもしれません。頼朝の上下左右、源氏どうしで血が流されました。

「武士という、京から見れば“奴婢”のような階層の者」→以前“武士の起こり”というタイトルで何回か書きましたが、武士は元は農民だったのです。武装農民から武士という階級が生まれました。
律令制の身分からいうと、まさに“奴婢”のような階層だったのです。

「思いもよらず政権を得た」→平家の政治の失敗と源頼朝の存在がなければ、鎌倉幕府は成立していないかもしれません。
特に頼朝は流人にならず殺されていたかもしれません。むしろその可能性の方が高い、生かされて流人になったのが奇跡かもしれません。
また、流された地が伊豆でなかったら、どうなっていたかわかりません。仮に流刑地が西国だったら・・・と考えると、いかに鎌倉幕府が少ない可能性のなかに成立したかがわかります。

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