FC2ブログ

参勤交代、巨額の出費

「われに千里の思いあり」は、

加賀百万石で有名な前田家の初代利家の晩年から5代目綱紀まで書かれた小説。

9784167567149.jpg

全3冊ありますが、上巻は3代目利常の誕生にまつわる話から始まっています。
利常は利家の側室の子なので、当然利家晩年に重なってくるるわけです。2代目の利長も出てきます。

秀吉死後から徳川の世になっていく中で、いかに前田家を存続させていったか、その苦労を知ることができます。特に利長と利常の気苦労は涙ぐましい・・・


で、本題なんですが、
参勤交代はよく知られた江戸時代の制度。領地から江戸まで行き、また帰ることです。
その目的はいくつかありますが、その一つが大名にお金を貯めさせないこと。

参勤交代と大名行列はセットみたいなものです。
大名行列は家来達を引き連れて進みます。その人数は幕府によって決められています。
それないの出費が強要されるわけで、財政的に苦しくても人数を減らすわけにはいかないのです。
体面を保つという意味においてもみすぼらしくできないという面もあります。

「われに千里の思いあり」に加賀藩の出費を現在の価格に換算したらどうなるかが書いてありました。

金沢から江戸まで12泊13日。

伴侍2000人。馬200頭。

宿代が二食付きで一人200文。1文30円とすると6000円。
6000円×2000人=12,000,000円 (1泊するだけで1200万円)

12,000,000円×12泊=144,000,000円 

人間だけで1億440万円。

これに馬の飼葉代を入れるから
ざっと1億5000万円になります。

すごい金額です。

加賀藩の場合、年1回この金額が必ずいるわけです。
そりゃ、金がたまらんわな~ 

藩によって出費の額は違います。
石高と江戸からの距離、伴侍の数など実情がそれぞれありますから。
けれども各藩にとって相当の出費だろうなと思うのです。

江戸初期の各藩の財政事情はわかりませんが、中期以降は多くの藩(割合はわかりません)は慢性的な赤字にあえいでいました。

幕府側からいえば、参勤交代の目的は大いに達成されています。

↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
素晴らしい すごい とても良い 良い

FC2 Blog Ranking

テンシュテットのマーラー全集を聞き終えての感想を
司馬氏のアイーダで書きました。
関連記事
スポンサーサイト



コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

よんちゃん

Author:よんちゃん
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード