おれ
「おれ」と女性が自分のことを呼ぶ。
今の時代ではありえないですね。でも時代と場所が違えば「おれ」という言葉を使うのに何の不思議さもなかったのです。

書店の文庫本新刊コーナーは毎回チェックします。
そこでたまたま見つけた本が「われに千里の思いあり」中村彰彦 著。
中村彰彦という著者名は初めて目にしました。1949年生まれで歴史小説家のようです。
「われに千里の思いあり」は上中下の3冊。加賀百万石の3人の君主を主人公にしています。
豊臣秀吉の同僚(?)だった前田利家を初代とすると、2代目が息子の利長、3代目が利常。
上巻の主人公は利常、中巻は4代目光高、下巻は5代目綱紀という構成です。
書店には3冊が並んでいましたが、今回は上巻のみを購入しました。読んで面白ければ残り2冊を買う。面白くなければ、これきりにするというのが理由です。
現在200ページほど読みました。
結構いいです。司馬遼太郎のような無類のおもしろさと深いニュアンスには及びませんが、堅実な文章で物語としての密度も高い。十分に合格点がつけられます。(こんな書き方をすると新人に対する評価みたいで、著者に対して失礼ですが)
この本を題材にブログの記事が書けそう(笑)
で、その第1弾が今日の文章です。
「おれ」とくれば、今の時代男が自分を呼ぶときに使う言葉ですね。
これが安土桃山時代に女性が自分を呼ぶ言葉として使ったことが、この本に書いてありました。
秀吉の朝鮮出兵の前線基地として名護屋城(佐賀県唐津市)が築かれます。
「割普請」という分担制度で、九州の大名が手伝います。
これに九州の男達がかり出され、残された女性が歌った嘆きの流行歌(はやりうた)があります。
“おれが思ふ人は名護屋にござる 長の留守すりゃ辛苦でならぬ”
この時代には、女も自分を「おれ」と呼ぶ地方が多かったそうです。(P65~66)
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今の時代ではありえないですね。でも時代と場所が違えば「おれ」という言葉を使うのに何の不思議さもなかったのです。

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中村彰彦という著者名は初めて目にしました。1949年生まれで歴史小説家のようです。
「われに千里の思いあり」は上中下の3冊。加賀百万石の3人の君主を主人公にしています。
豊臣秀吉の同僚(?)だった前田利家を初代とすると、2代目が息子の利長、3代目が利常。
上巻の主人公は利常、中巻は4代目光高、下巻は5代目綱紀という構成です。
書店には3冊が並んでいましたが、今回は上巻のみを購入しました。読んで面白ければ残り2冊を買う。面白くなければ、これきりにするというのが理由です。
現在200ページほど読みました。
結構いいです。司馬遼太郎のような無類のおもしろさと深いニュアンスには及びませんが、堅実な文章で物語としての密度も高い。十分に合格点がつけられます。(こんな書き方をすると新人に対する評価みたいで、著者に対して失礼ですが)
この本を題材にブログの記事が書けそう(笑)
で、その第1弾が今日の文章です。
「おれ」とくれば、今の時代男が自分を呼ぶときに使う言葉ですね。
これが安土桃山時代に女性が自分を呼ぶ言葉として使ったことが、この本に書いてありました。
秀吉の朝鮮出兵の前線基地として名護屋城(佐賀県唐津市)が築かれます。
「割普請」という分担制度で、九州の大名が手伝います。
これに九州の男達がかり出され、残された女性が歌った嘆きの流行歌(はやりうた)があります。
“おれが思ふ人は名護屋にござる 長の留守すりゃ辛苦でならぬ”
この時代には、女も自分を「おれ」と呼ぶ地方が多かったそうです。(P65~66)
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