武士の起こり(3)

2週間以上あいてしまった“研究発表シリーズ”

井沢元彦の著作を基本テキストにしていますが、「箱根の坂」(司馬遼太郎著)に「おっ、これは」という記述があったので、今日はそれを取り上げます。

何事にも原因と結果がありますが、武士の起こりもそうで、何もないところに突然出てくるわけではありません。
そこには、農機具が関係していました。

以下の文は、北条早雲(この時は伊勢宗瑞)が伊勢家当主の貞宗と会話で、貞宗が室町期になぜ百姓が力をつけてきたのかを問い、それを早雲が答えていくうところから引用します)

「百姓がなぜ力を得た」

「鋤(すき)・鍬(くわ)でござる」

「なんと宗瑞どの。百姓は上つ代(かみつよ)のむかしから鋤・鍬は持ちたるぞ」

「それは木鋤・木鍬でございましょう」

しかし(いつの昔ということはないが)、鋤の本体も鍬の本体も、木製であった。木であるからには、土に打ちこんで土を割く力はたかが知れたものであった。

ただ、国衙や郡衙のみが、鉄の農具をもち、朝、農民に貸し、夕には回収して倉におさめるというふうであったが、平安のいつころからか鉄が安く手に入るようになった

それでも、地方々々の長者でしかそれを保有できなかった。

そういう長者たちが、私力で新田を開発し『開発領主』というものになり、郎党どもをかかえ、武士という、それまでの日本国になかった階級を形成した。   (中巻P414)


これが、“鉄の農具”という側面から見た武士の起こりです。

この文を読んだ時、目が開かれる思いでした。


オッと来客。

それでは?

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