重力加速度g

ノーベル化学賞、根岸英一氏、鈴木章氏受賞。素晴らしいことです。


今日は「その『数式』が信長を殺した」柳谷晃著から。

一つの時代、政権、組織が末期状態になっていく過程で、悪い事が重なったりしますね。これを著者は“重力加速度g”を使って説明しています。

<重力加速度とは、物体が地面に向かって落ちていくときの加速度をいう。落下するスピードは、質量の大小に関係なく一定>ということです。
 ・・・これを書いていて、高校の時物理で苦労したことを思い出しました(苦笑)
それはさておき、詳しくは http://www.buturigaku.net/main01/Mechanics/Mechanics20.html を参照してください。


この本では鎌倉末期のところで使われています。一部引用すると

「坂道を転げ落ちると、だんだん速度がはやくなる。これは重力加速度gのせいである。
時間がたつにつれて、gに比例して転げ落ちる速度が増加する」(P21?22)

「下り坂を転げ落ちるときには悪いことが重なり、速度が増す。

そのとき人はさらに落ちる速度を加速させるような行動を取ってしまう。

それが、運動に逆らわない楽な方法であるからだ」(P23)

運動に逆らわない楽な方法か・・・
う?んとうめいてしまいますね。
行動している人間は「楽な方法」と思っていないはず。けれども、それが物理的法則にのっとっているのかと。

“人間の悲しい性(さが)”と、嘆きの決まり文句をいわせない物理的法則。

なんともいえず虚しい。


物事が悪い方向に進むと、意識的あるいは無意識に同方向に行動をとってしまう。人もそうだし、社会全体もそうなってしまう。しかも加速させている・・・

事態を改善させようとする人はいます。敢然と立ち向かう人もいます。

しかし、悪い方向への力が強く、さらに加速されていくのでどうしようもなくなる。

そして滅びる。

時代の終焉、政権崩壊、会社の倒産、組織崩壊などの図式をすべて「重力加速度g」で解けるとは思いませんが、重要な視点になると思いました。


なお事態悪化を食い止める方法を著者は提示しています。
「坂の途中で運動を止めるには、逆方向に大きな力を加えないといけない。そうすれば、速度が速いぶん、強い反発力ができて、跳ね返って坂を上がっていく」(P23)
あなたはこれをどう解釈しますか?

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