FC2ブログ

有川浩「阪急電車」(2)

有川浩「阪急電車」ブックレビュー第2弾

「阪急電車」と「クジラの彼」で有川浩が好きになりました。これから機会があれば有川作品を読み続けるでしょう。

ところで「阪急電車」は10年後、20年後も読み続けられるでしょうか?50年後100年後は?

文学に疎い僕にはわからないことです。作品としても質の高さ、作品の文学的寿命などさっぱりわかりません。
しかし「阪急電車」には史料的価値がある。

34401450.jpg
大胆なことを言ってしまいましたね(笑)

社会は加速度的に変化しています。
たとえば100年の変化を見たときに、西暦1000年と1100年の間では日本の社会の様相や庶民のくらしに大きな変化はないという印象を持っています。1500年と1600年も同様です。しかし幕末から明治維新以降は変化の速度が速く、1870年と1970年ではかなりの違いがあります。
これが2010年と2110年ではどれほど違っているでしょうか。予想もつかない変化があると思います。

2100年頃「阪急電車」が文学作品として完全に忘れ去られていたとしても、100年前になる2000年ごろの電車風景を知りたい人にはこれを最適の作品だ、これを読めと言いたい。もし僕が生きていればですが(笑)

読んでいて、ここはよく見る電車風景だなと感じることが多々あったのです。
阪急今津線での何気ないけど、当たり前にあった電車風景を切り取ってきて小説に張り付けた。全て張り付けて小説を構成しているけれども、いかにも張り付けましたよというような不自然さがない。
自然にさらっと流れていて、しかもリアル。臨場感もある。そんな印象を与えたのです。

今、古典として伝えられている随筆や説話文学は当時の社会の様相を知る史料的価値があると思っています。それと同様の価値が「阪急電車」にあると言いたい。

FC2 Blog Ranking

■この記事を評価して、関連の人気記事もチェック!
★★★★(素晴らしい)
★★★☆(すごい)
★★☆☆(とても良い)
★☆☆☆(良い)
by TREview

関連記事
スポンサーサイト



コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

よんちゃん

Author:よんちゃん
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード