神様のカルテ

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夏川草介「神様のカルテ」を読みました。

主人公の栗原一止は、信州の中都市にある総合病院の勤務医。

この病院は“24時間365日対応”を看板にし、救急医療体制を整えている。栗原は救急医療にも携わる内科医である。

TVでは「地方医療の崩壊」というようなテーマで、地方の総合病院の実態が放送される事があり、何度か見たことがある。医師不足や当直医などの過酷な勤務実態を知って、よくそれに耐えて仕事をされているなと思う一方で、医療制度の抜本的な改革の必要性を痛切に感じた。

この小説では、医療現場における様々な問題が書き込まれている。地方の医療。救急医療。研修医制度。終末期医療。癌告知。大学病院の医局など。

テーマがテーマだけに書き手によっては重苦しい作品になるだろう。(ノンフィクション作品だったら、間違いなくそうなると思う) しかし、この小説は淡々と筆が進められ暗さがない。むしろ不思議な明るさがある。

これが不思議なのだ。

「心温まる小説」らしいが、僕は温まることはなかった。(これは天邪鬼の性格のせいかもしれない)

感動するというのでもない、サラっと読めていく。読後感は清明さとさわやかさ。軽いかというとそうでもない。

なんなんだろう?不思議な魅力がある。

夏目漱石を敬愛する主人公、その小説からの引用もあり、話し言葉も漱石調?(夏目漱石をほとんど読んだ事ないのでわからないが・・・)キャラクターも一風変わっている。
その他登場人物も個性的。悪く言えば変わった人たちが多い。
しかし、これが小説の彩を豊かにしていることは間違いない。

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