勝海舟の罠
書店に行くと、幕末から明治維新にかけて通説を見直すという類の本をよく見かけるようになりました。
「通説を見直す」という本は好きなので、実際に手に取ってパラパラとページをめくって、面白そうだなと思えば買うようにしています。
(積読するタイプなので、すぐ読むわけではありませんが)
その一つとして買ってきたのが、水野靖夫著「勝海舟の罠」です。
この本は著者自身が、「本書の目的は、通説に対する史料による検証である」(P3)といっているように、例えば“江戸城無血開城”について知りたくて、「史料をもとめて国会図書館はもちろん、横浜開港資料館まで出かけ、幕末の手書きの英国公文書を調べ、翻訳本の原書を取り寄せ、徹底的に史料にこだわった」(P2)とあります。

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この帯にある「~著者が暴く氷川清話の正体」という言葉からくるイメージと、本書を読んでの印象は違います。
出版社側は売らんがためにキャッチコピーを考えますが、本書の内容に沿ったものと言えません。これはキャッチコピーに騙されて本を買ってきた経験からきています。今は、もう騙されないぞ!という感じで、キャッチコピーを見ています。
それはさておき、晩年の勝海舟の語録である「氷川清話」、ここに出てくる勝の語った内容をまとめたものですが、結論からいうと、勝海舟の言葉を素直に信じてはいけないということです。
勝はほら吹きだと言われます。
皆さんの周りにもほら吹きはいませんか。その人の話をそのまま受けとめますか。そんなことはないですよね。まともに受け取って
しまうと後で大変なことになったりすることもありますよね。
勝の話をまともに受け取って通説となったものがあります。それが写真にある(本の表紙)勝海舟と西郷隆盛の会談です。
両者の話し合いで江戸城無血開城が決まった。交渉した勝海舟は素晴らしいとなっていますが、実はこの場で無血開城が決まったわけではなかった。
山岡鉄舟が、西郷と談判して、西郷の決断を引き出した。というのが真実です。
このことを著者は、様々な史料を検証して導き出しました。
その他、海舟が自らの手柄のように語ったことが本当にそうなのかが、史料の検証によってあぶりだされてきます。
なかなか一読の価値ありと言える本だと思います。
「通説を見直す」という本は好きなので、実際に手に取ってパラパラとページをめくって、面白そうだなと思えば買うようにしています。
(積読するタイプなので、すぐ読むわけではありませんが)
その一つとして買ってきたのが、水野靖夫著「勝海舟の罠」です。
この本は著者自身が、「本書の目的は、通説に対する史料による検証である」(P3)といっているように、例えば“江戸城無血開城”について知りたくて、「史料をもとめて国会図書館はもちろん、横浜開港資料館まで出かけ、幕末の手書きの英国公文書を調べ、翻訳本の原書を取り寄せ、徹底的に史料にこだわった」(P2)とあります。

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この帯にある「~著者が暴く氷川清話の正体」という言葉からくるイメージと、本書を読んでの印象は違います。
出版社側は売らんがためにキャッチコピーを考えますが、本書の内容に沿ったものと言えません。これはキャッチコピーに騙されて本を買ってきた経験からきています。今は、もう騙されないぞ!という感じで、キャッチコピーを見ています。
それはさておき、晩年の勝海舟の語録である「氷川清話」、ここに出てくる勝の語った内容をまとめたものですが、結論からいうと、勝海舟の言葉を素直に信じてはいけないということです。
勝はほら吹きだと言われます。
皆さんの周りにもほら吹きはいませんか。その人の話をそのまま受けとめますか。そんなことはないですよね。まともに受け取って
しまうと後で大変なことになったりすることもありますよね。
勝の話をまともに受け取って通説となったものがあります。それが写真にある(本の表紙)勝海舟と西郷隆盛の会談です。
両者の話し合いで江戸城無血開城が決まった。交渉した勝海舟は素晴らしいとなっていますが、実はこの場で無血開城が決まったわけではなかった。
山岡鉄舟が、西郷と談判して、西郷の決断を引き出した。というのが真実です。
このことを著者は、様々な史料を検証して導き出しました。
その他、海舟が自らの手柄のように語ったことが本当にそうなのかが、史料の検証によってあぶりだされてきます。
なかなか一読の価値ありと言える本だと思います。
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