トランプ革命
フランス大統領選が今日あります。日本時間の8日未明に結果が判明するそうです。
新聞報道によりますと、6対4ないしは7対3でマクロン優勢だそうです。結果もおそらくそうなるでしょう。
けれどもマスコミの報道をそのまま鵜呑みしていいのかという疑問があります。そのいい例がアメリカ大統領選です。
アメリカのメイン・ストリーム・メディアが反トランプであるために、意図的に偏向報道していました。日本のメディアはそれを批判的に検証するのではなく、まさに鵜呑みして報道しました。
そういうことがあるので、ふたを開けてみなければわからないという気持ちが半分ほどあります。
そんな中、藤井厳喜「トランプ革命で復活するアメリカ 日本はどう対応すべきか」を取り上げます。
藤井さんはマスコミや専門家がクリントン勝利と言っているなか、全くぶれずにトランプ勝利を言い続けた人です。
なぜぶれずにおれたのか、そのエッセンスがこの本に書かれていると思います。
また、なぜ今日わざわざ取り上げるのか。
昨年のEU離脱をめぐるイギリスの国民投票、アメリカ大統領選そしてフランス大統領選におけるマリーヌ・ルペンの躍進。この3つに代表される世界の潮流を知るヒントがあると思ったからです。

まずはこの図式です。
グローバリズムに対する新ナショナリズム。
エリート主義に対する大衆主義
ナショナリズムとは、ネイション・ステート(国民国家)を基礎とした国家主義あるいは国民主義のことです。
EUはもはやドイツ帝国と化しているようです。そしてブリュッセルに本部を置くEUは強大な官僚組織です。その官僚は選挙で選ばれたわけでもないのに、次々と国民生活をがんじがらめにする規制を各国に押し付けてくるそうです。
イギリスはそれに対する反発と自らの国家の自己決定権を取り戻そうという大きな流れがあったようです。
ルペン支持者には、そうした人達が多いのではないかと僕は思います。
それから、エリート主義ですが、一国の運営はエリートに任せておけばうまくいくという考え方です。しかし今やエリートは信用を失っています。一般の国民大衆が直接政治に参加すべきだとうのがポピュリズムの考え方です。
ここで注意すべきは、ポピュリズムは大衆主義のことであり、「大衆迎合主義」ではないことです。
日本では大変誤解されていますね。
話をアメリカに持っていくと、トランプとクリントンを単純化すると次の図式になります。
左がトランプ、右がクリントンです。
ナショナリズム ⇔ グローバリズム
大衆主義 ⇔ エリート主義
草の根市民の支援 ⇔ 多国籍企業の支持
インターネット市民 ⇔ 大マスコミ(メイン・ストリーム・メディア)
国家再建 ⇔ 国家破壊
国境重視 ⇔ 国境無視
テロに厳格 ⇔ テロに寛容
キリスト教擁護 ⇔ 無神論拡大
という感じになります。
グローバル経済によって、アメリカなど先進国の労働者の賃金が引き下げられます。勤労者階級や中産階級がどんどんと貧困化していきます。恩恵を受けるのは富裕層だけという感じです。その不満がかなり大きかった。これはフランスにおいても同じでしょう。
フランスはEU内は移動が自由ですから、移民や難民に混じってテロリストが入ってくる。治安の悪化とテロの恐怖。これらがルペン躍進の原動力の一つでしょう。
「極右」というレッテルで、目を曇らされていないでしょうか?
クリントンのとんでもない裏面が、この本に書かれています。機会があれば紹介します。
それでは。
新聞報道によりますと、6対4ないしは7対3でマクロン優勢だそうです。結果もおそらくそうなるでしょう。
けれどもマスコミの報道をそのまま鵜呑みしていいのかという疑問があります。そのいい例がアメリカ大統領選です。
アメリカのメイン・ストリーム・メディアが反トランプであるために、意図的に偏向報道していました。日本のメディアはそれを批判的に検証するのではなく、まさに鵜呑みして報道しました。
そういうことがあるので、ふたを開けてみなければわからないという気持ちが半分ほどあります。
そんな中、藤井厳喜「トランプ革命で復活するアメリカ 日本はどう対応すべきか」を取り上げます。
藤井さんはマスコミや専門家がクリントン勝利と言っているなか、全くぶれずにトランプ勝利を言い続けた人です。
なぜぶれずにおれたのか、そのエッセンスがこの本に書かれていると思います。
また、なぜ今日わざわざ取り上げるのか。
昨年のEU離脱をめぐるイギリスの国民投票、アメリカ大統領選そしてフランス大統領選におけるマリーヌ・ルペンの躍進。この3つに代表される世界の潮流を知るヒントがあると思ったからです。

まずはこの図式です。
グローバリズムに対する新ナショナリズム。
エリート主義に対する大衆主義
ナショナリズムとは、ネイション・ステート(国民国家)を基礎とした国家主義あるいは国民主義のことです。
EUはもはやドイツ帝国と化しているようです。そしてブリュッセルに本部を置くEUは強大な官僚組織です。その官僚は選挙で選ばれたわけでもないのに、次々と国民生活をがんじがらめにする規制を各国に押し付けてくるそうです。
イギリスはそれに対する反発と自らの国家の自己決定権を取り戻そうという大きな流れがあったようです。
ルペン支持者には、そうした人達が多いのではないかと僕は思います。
それから、エリート主義ですが、一国の運営はエリートに任せておけばうまくいくという考え方です。しかし今やエリートは信用を失っています。一般の国民大衆が直接政治に参加すべきだとうのがポピュリズムの考え方です。
ここで注意すべきは、ポピュリズムは大衆主義のことであり、「大衆迎合主義」ではないことです。
日本では大変誤解されていますね。
話をアメリカに持っていくと、トランプとクリントンを単純化すると次の図式になります。
左がトランプ、右がクリントンです。
ナショナリズム ⇔ グローバリズム
大衆主義 ⇔ エリート主義
草の根市民の支援 ⇔ 多国籍企業の支持
インターネット市民 ⇔ 大マスコミ(メイン・ストリーム・メディア)
国家再建 ⇔ 国家破壊
国境重視 ⇔ 国境無視
テロに厳格 ⇔ テロに寛容
キリスト教擁護 ⇔ 無神論拡大
という感じになります。
グローバル経済によって、アメリカなど先進国の労働者の賃金が引き下げられます。勤労者階級や中産階級がどんどんと貧困化していきます。恩恵を受けるのは富裕層だけという感じです。その不満がかなり大きかった。これはフランスにおいても同じでしょう。
フランスはEU内は移動が自由ですから、移民や難民に混じってテロリストが入ってくる。治安の悪化とテロの恐怖。これらがルペン躍進の原動力の一つでしょう。
「極右」というレッテルで、目を曇らされていないでしょうか?
クリントンのとんでもない裏面が、この本に書かれています。機会があれば紹介します。
それでは。
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