宮城谷昌光「三国志」

宮城谷昌光の「三国志」全12巻を読破しました。

昨年か一昨年から中古本をちびちびと買い集めていましたが、今年の正月に急に読みたくなって読み始めました。途中から中古ではなく普通に書店で買い求めるようになりました。最後の第12巻は今春の発売です。このことを考えると、読み始めるタイミングがバッチリだったなと思います。

三国志

さて、この宮城谷「三国志」は、僕が今まで読んだ三国志と違ったものでした。

20代(たぶん・・・)に読んだ吉川 英治、30代(だと思います)横山光輝の漫画、そして一昨年くらいに第1巻だけ読んだ北方 謙三と印象が全く違います。

乱暴な言い方をすると、『三国志演義』を基にして活劇として描いた吉川作品・横山作品・北方作品と、『三国志』を基にして、活劇でない方向で歴史を描いた宮城谷作品という対比です。


ちょっとここでwikiを引用します。
「『三国志』とは、魏・呉・蜀の三国が争覇した、三国時代の歴史を述べた歴史書である。撰者は西晋の陳寿(233年 - 297年)。
後世、歴史書の『三国志』やその他の民間伝承を基として唐・宋・元の時代にかけてこれら三国時代の三国の争覇を基とした説話が好まれ、その説話を基として明の初期に羅貫中らの手により、『三国志演義』として成立した。

原作もその翻訳も読んだことがないのでなんとも言えませんが、これらを題材にして書いた日本人作家による作品から考えると、相当違うように思われます。

三国志は日本人に人気があると思います。小説や漫画以外にゲームで親しむ人が多いからです。これらは『三国志演義』の世界です。そういう人たちが宮城谷作品を読むとどういう感想を持つでしょうか。面白くないと思う人がそれなりにいると思います。

けれど僕は、すごく面白く感じながら読み通しました。

これは僕自身の好みです。三国志と演義の違い云々ではなく、活劇が好きかそうでないかの違いです。
それが分かったのが、北方作品を読んだときでした。
彼の「水滸伝」は楽しみましたが、「三国志」も同じような雰囲気で、イマイチ感がありました。やや食傷気味だったかもしれません。和田竜の『のぼうの城』や『 村上海賊の娘』も面白かったけど、心が満足したかというとそうではなかった。たとえば映画「ホビット」は面白かったけど、何度もあったアクション・シーンに飽きがきていたし、シーンの長さに「もっと短くならないか」と思った。
そうしたことを思い出したのです。
そして
「ああ、自分は活劇とかアクション映画を楽しめない体質なのだ」
と、自己分析して納得しました(笑)

ということで、宮城谷「三国志」は、僕の好みにあった小説でした。そして、その小説の世界に浸れた時間は幸せでした。



で、続いて宮城谷作品の何かを読もうかな・・・
と思いつつも、次に読み始めたのは司馬遼太郎の「項羽と劉邦」でした。なんじゃそりゃ(笑)


FC2 Blog Ranking

関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

よんちゃん

Author:よんちゃん
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード