消費は美徳

こんなことを書くと顰蹙をかうかもしれない、と思いつつ書きます。

「消費は美徳」という言葉と、近頃よく話題になる消費税増税が結びついたわけなんです。

TVで消費税増税に関して街角インタビューをしているシーンを数多く見ます。その中に8%になる前後、特になった後の方ですが、家計をやりくりするうえで、支出の見直しをする家庭がほとんどでした。
見直しの多くは、プチ贅沢からの支出を減らすとか、衣または食の部分を切りつめるといった感じです。(勿論、富裕層とか最低限の生活をして切り詰めようがない方は別の話です)

そういったことと、最近読み始めた本のある記述が結びついたのです。
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「日本政治とメディア」、まだ3分の1ほどしか読んでいませんが(苦笑)

池田勇人のところと、それを批判した福田赳夫の回顧録の言葉です。
池田は1960年7月に首相に就任すると、「所得倍増」をスローガンに掲げて経済重視の内政主義を打ち出しました。

池田は国民に対して、「政治よりも経済、花より団子」というメッセージをTVを使って送り続けました。そして国民の意識に定着していきます。

「日本経済は1950年の朝鮮戦争を契機に立ち直りはじめ、55年ごろから高度経済成長が始まりつつあった。しかし人々の心の中には、戦前からの(いや、前近代からの)『消費は背徳である』というモラルが薄まりながらも存在していた。池田の空中戦は、個々の結果的にそれを『消費は美徳である』というムードに変えた」 (P63)


福田の言葉は

「消費は美徳だ、という池田首相の考え方は経済の根本にかかわる重大な問題で、私の持論である安定成長論と真正面から衝突する。 (中略)
どこもかしこも物と金の風潮に覆われて、『謙遜の美徳』や『勿体ない』という倹約の心掛けといった古来からの日本人の心が失われかけた」 (P66)


これと昨今の増税に関わる街角インタビューが、僕の頭で結びつきました。

8%へ、そして10%への増税による支出の増加は、生活を圧迫します。生活費を切り詰めざるを得ません。
今までの消費生活に慣れた方にとって、その消費パターンを変えることは大変なことです。

我が家も大変なんです。でも、長い目で見ると、約50年続いた「消費は美徳」という風潮を変えるにはいいかもしれない。

そんなことを思います。

福田赳夫が言った「謙遜の美徳」とか「勿体ない」という、日本古来からの心に帰るいいきっかけかもしれない。

「良薬は口に苦し」と言いますが、そういうものかもしれない。半分は自分に言い聞かせています(苦笑)



池田首相の「所得倍増計画」が結果として、消費は美徳という風潮を生みました。では、2段階にわたる消費税増税が、結果としてその風潮を変えるものになるのか?
それは数十年後に判断されるでしょう。



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追伸
「もったいない」は数年前にちょっとした話題になりましたね。「MOTTAINAI」という言葉で。
両親がよく言ってた言葉ですが、僕自身はほとんど使っていませんでした。懐かしさと同時に、質素倹約を意識させられましたね。
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お初です。

「消費は美徳」「謙遜の美徳」 どちらも美しい響きです。
ですがどちらも政治家の言葉であり、語彙に惑わされてはなりません。

8%から10%はもはや既存のレールを走ってます。
値上げはしかたなく認めましょう。 ですが、「値上げ消費税は福祉に使います」のスローガンはどこへいった?

日本国憲法第13条に規定される「生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利」はお金では買えません換えられません。

 http://yuusuke320.blog115.fc2.com/blog-entry-2814.html

てな、ラクガキをシャシャリ出て書き残します。

No title

Yuusuke320 さん、こんにちは。

コメント、ありがとうございます。

仰っていただいたことに気が付きませんでした。参考になります。

これからもよろしくお願いします。
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