ながい坂(1)

山本周五郎の長編小説「ながい坂」。タイトルに関する印象は読む前と後では大きく違います。

「ながい」のです。漢字で「長い」としていません。どうしてひらがななのかは筆者に聞くしかないですが、読後感としては「ながい」とした方がなんとなくしっくりきます。

そして徳川家康の言葉、「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し」が主題ではないだろうかと思える小説です。
重荷を背負って、ながい坂を登っていくんですね。

そんなことを書くと、重くて暗い小説というイメージを抱いてしまいませんか?
そういう面もなきにしも非ずですが、それよりも人生の深みと精神の高さを感じさせる小説で、それが読者(この場合は僕ですが)をひきつけ、最後のページまでしっかり読ませてくれます。

秋の夜長の読書にピッタリかな(笑)

ながい坂1

上巻の表紙が、主人公の三浦主水正(みうら もんどのしょう)の人生を大きく変えた場面を描いています。下級武士であった主水正(この時は阿部小三郎という名で、この時8歳)は、上級武士から嫌がらせを受けます。この事件がなかったら、ずっと下級武士のままで一生を終えていたでしょう。あまりの理不尽さがある決意をさせます。


大きく方向転換した後、藩のなかで頭角を現す一方、多くの困難が待ち受けています。


さすが山本周五郎です、主人公と伴走するような感覚で読ませます。気がつけば数十ページ、時間もあっという間、30分や一時間が半分以下のようでした。


続きは次回。


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