おわらない音楽 私の履歴書

昨日の続き。

ブログをする時間が少ししかなくて、10分ほどでとりあえず更新記事だけ書いた、という感じです(苦笑)
今朝は時間がたっぷりあります。かといって、長文の記事を書くつもりはありませんが(笑)

昨日写真をアップしておきましたが、その右側の本について書きます。
著者は小澤征爾となっていますが、本人が直接ペンをとったのか、ゴーストライターによるものなのかわかりません。また、巻末に「初出 日本経済新聞(2014.1.1~1.31) ※書籍化にあたり加筆・訂正しました」とあります。

小澤さんのこれまでの歩みはおおよそ知っているので、この本には驚くような新情報はありませんでした。それから、あまりにも淡々とした文章でさっと読めてしまうので、実際の波乱万丈な人生を感じにくくしています。

自分人生を振り返って、あっさりと語るという感じです。これが他人の筆による「小澤征爾伝」みないな書物になると、起伏をつけてドラマチックな盛り上がりをもたせるだろうなと思います。

実際に、斎藤秀雄の弟子時代の壮絶さ、スクーター1台で渡仏する過程における苦労、ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝したけれども、それで仕事がるわけでもなく、思うようにいかない憔悴、ラヴィニア音楽祭やトロント響で定職をえるまでの苦労、そういったことは常人の思い及ばないところだと思います。

「おわらない音楽 私の履歴書」の文章から、どれだけ想像力を持って追体験していけるかどうかですね。そうでないと、さらっと読んで「以上おしまい」となってしまいます。


特に印象に残った箇所2つを引用します。

「先生が指揮法を体系化したことや、演奏技術について細かく行ったことで『斎藤秀雄の教え方は機械的だ』と批判する人が時々いる。でもそれは全然違う。
先生が僕らに教え込んだのは音楽をやる気持ちそのものだ作曲家の意図を一音一音の中からつかみ出し、現実の音にするそのために命だって賭ける。音楽家にとって最後、一番大事なことを生涯かけて教えたのだ」 (P126)

批判する人は、表面だけ見て本質を見ていない人が多いですね。
斎藤メソッドと呼ばれる指揮法は画期的です。アマチュア指揮者の僕もお世話になっています。正規に教えてもらったことはありません。本を買って我流でやっていますが(苦笑) それをやりつつ思うのは、斎藤メソッドは指揮法という目的ではありません。あくまでも音楽表現の手段であります。けれども最高のツールになることは実感しています。


「2012年3月から1年間、僕は指揮活動を休んだ。 (中略) 時間がある分、事前の勉強にもじっくり取り組めている。毎日1時間半くらいかけて、4小節から8小節ずつ勉強する。 (中略) それだけ時間をかけて準備すると手がよく動くし、耳の精度が上がる気がする」 (P154~155)

1時間半で4小節から8小節! あの、小澤さんでもそれだけ時間かけてスコアを読み込むんだ!

驚きでしたね。

スコアってさらっと表面だけ追うなら、1時間で数十ページ行くことがあります。
練習日だったり本番前は、一通り目を通す感じで、頭の中で音を鳴らせます。でも、そういう時は新しい発見や音楽の読み取りはゼロに近いですね。

スコアを読み込む作業をしている場合はどうでしょう。時間と小節数をカウントしたことはないですが・・・
主旋律、対旋律のメロディの流れ、伴奏の形、それらの関連性、和音やリズム、楽曲の中での前後関係や役割などあれこれ考えながらスコアとにらめっこしています。
遅々として進まないのは事実なんですが、1時間半で4小節から8小節というのはないですね。初めて取り組む曲なら、30分で4小節から8小節ぐらいというのなら普通にありますけどね。

小澤さんはどんなスコアリーディングをしているのでしょう? 作業中の小澤さんの頭の中をのぞいてみたい!



長文を書くつもりはなかったけど、長文になっちゃった(笑)


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