与えられる

村上春樹が「女のいない男たち」の序文にこんなことを書いています。

「この短い作品『女のいない男たち』を書くにあたってはささやかな個人的きっかけがあった。そのきっかけがあり、『そうだ、こういうものを書こう』というイメージが自分の中に湧き上がり、ほとんど即興的に淀みなく書き上げてしまった。

僕の人生には時としてそういうことがある。

何かが起こり、その一瞬の光がまるで照明弾のように、普段は目に見えないまわりの風景を、細部までくっきりと浮かび上がらせる。
そこにいる生物、そこにある無生物。そしてその鮮やかな“焼きつけ”を素早くスケッチすべく机に向かい、そのまま一息で、骨格になる文章を書き上げてしまう」 (P10~11)


内田樹が、「ジブリの教科書〈1〉風の谷のナウシカ」に「二つの『ナウシカ』 ― 物語に選ばれた人」という一文を載せています。
ナウシカ
その中の一節。

「『ナウシカ』について言えば、作家が物語を選んだのではなく、作家が物語に選ばれた。そういう言い方が適切でしょう。

物語は作家に『一気に』到来します。
でも、それを外在化させるためには、作家の身体が要求される。  
作家がこのれの身体を『供物』に捧げることなしにはかたちをとくことのできないような作品が存在する。そういうことだと覆います。

それは例えば、モーツァルトがシンフォニーを書く場合に似ています。曲想は天啓として一気に与えられる。彼はそれを採譜するだけです。」 (P128~129)



以上、今日は引用オンパレードでした

・・・で、終わってもいいのですが、ちょっとしまりがありませんね。野暮でも一言コメントしましょうか(笑)

天才とは、天から与えられた才能である。その才能には、天啓を受け取る器と、与えられたものを具現化できる表現手段が不可欠な要素として含まれている。



話変わりますが、今晩のアギーレ・ジャパンの初試合は楽しみです!


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