カラマーゾフを殺したのは誰か?

「カラマーゾフを殺したのは誰か?  世界の名作でリーガルマインドを学ぶ」 津田岳宏 (著) を読みました。

亀山郁夫訳の「カラマーゾフの兄弟」全5巻を読み終えてから、この本を読み始めました。
以前の記事にも書きましたが、津田さんの本を書店で見つけたことで、これを読むために、「カラマーゾフの兄弟」に取り掛かることができたのです。これまで数回挫折してきた巨大山脈(カラマーゾフの兄弟)を踏破できたモチベーションになったのです。

そう書いてしまうと「カラマーゾフを殺したのは誰か? 」という本が、とてつもなくスゴイ本かと思われそうですが、それは実際に読んだ人が判断することです(笑)

    カラマ

僕にとっては有益でした。頭の中がすっきりと整理されました。

著者の津田さんは弁護士です。これまで多くの裁判で弁護をされてきたのでしょう。「事実は小説より奇なり」と言いますが、裁判で担当される事件は、複雑なものがあると思います。その絡み合った糸を解きほどいて、明快に腑分けして仕事をしているのでしょうね。本を読みながらそんな印象を持ちました。

本書もドストエフスキーが書いた原作をすっきりと明快にして、読者に示してくれます。

言葉も感情も理屈も過剰なドストエフスキーの文章です。読んでいるうちに混乱してくることがあるのです。読み返せばいいのですが、相当長い小説でどこに書いてあるのか探すのが大変。それから面白くて流れに乗って読んでいるので、中断したくない。だから多少混乱していても、「そのままいっちゃえ」で読んでしまうのです。

そんなこんなで、」るつぼのように興奮した状態で読み進め、ラストまで行きました。


ちなみに原作の後半は、フョードル・カラマーゾフと3人の息子と下男たちが中心となり、フョードル殺害と裁判までが書かれています。本書で、津田さんがすっきりとまとめているのです。いくつかあった混乱箇所がみごと解決しました。

また、リーガルマインドを学ぶと副題にあるように、小説でなされた裁判を津田さんなりに再構成して、フョードル殺害関連するあらすじや登場人物の発言をまとめ、裁判の場面でどう考えどう判断するのかを教示してくれます。

「そうか、裁判ではそんな視点で行われているのか!」と目の覚める思いで読ませてもらいました。


ということで、“世界の名作でリーガルマインドを学ぶ”という副題をそのまま評価基準にすると、十分合格点が与えられる本だとおもいます。


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