逆説の日本史〈7〉

久しぶりに井沢元彦の本を読みました。しかも10ほど前に買って、本棚で埃をかぶっていた本です(笑)

逆説の日本史(7) 中世王権編―太平記と南北朝の謎

です。
先日このシリーズの文庫本で(17)が出たばかりで、「そうそう、まだ読めていない本を読まなければ」と思って取り出してきました。

僕は、通説に対して疑問を投げかけるものが好きです。
歴史には何通りもの解釈が可能で、通説をそのまま鵜呑みにするのはよくないと思っています。はたして本当にそうだろうか?という問いかける本があると、買って読みたくなります。まさに井沢さんの逆説シリーズはそういう類の本なんですね。

逆7

本書は南北朝時代から足利義教までを、5つのポイントを絞って書かれています。
この中で面白かったのが、足利義満義教です。

義満天皇になろうとした将軍です。日本史上、自らが天皇になろうという野望を持ち、具体的な行動をしたのは彼一人です。

具体的な手順は本書を読んでもらうにして、「まるでラッキョウの皮をむいていくように、大胆かつ細心に天皇から権力と権威を奪っていった」(P294)のです。

井沢さんは、ここで視点を変えてこう述べています。

「だからこそ、“天皇”という不思議なものがいかなる存在であるのか、逆にあぶりだされてくる」(P294)

さらに

「聖徳太子を研究すれば“徳と怨霊のメカニズム”が明らかになり、後醍醐天皇を研究すれば“権力とは一体何か”がわかり、足利義満を研究すれば“天皇とはいかなる存在か”が見えてくる」(P294~295)

こういう視点を今まで持ったことがなかったですね。この切り口で見ていくと、これまで見えてこなかったものが見えてくるでしょうね。

さあその義満ですが、あともう一歩のところまでいったところで亡くなりました。
これを阻止しようとした勢力による毒殺という説があります。



次は、足利義教

評価が低くて、悪いイメージを持たれていますが、井沢さんはこれに対して異論を唱えます。

「室町幕府とは、簡単に言えば有力守護大名の連合政権なのである。足利氏とは、その盟主にすぎない」(P294)
足利氏は軍事力を含めた権力基盤が脆弱なため、国内に騒乱が多く、不安定な時代でした。戦国時代だけでなく、応仁の乱以前も常に不安定でした。

井沢さんは言います。
政治家の最大の責務は、あらゆる面で国を安定させること」(P332)

そのためには絶対的権力の確立が必要だと。

ちなみに、室町幕府を反面教師にしたのが徳川家康です。江戸時代は安定した時代でしたね。これは将軍の絶対的権力が確立されていたからです。


義満によってようやく確立された絶対的権力も、彼の死後失われます。それを取り戻そうとしたのが義教です。

義教は計画し実行していきました。しかし、あと一歩のところで暗殺されました。嘉吉の乱です。



長文になりましたね。書き足りませんが、ここでやめておきます(笑)

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