平和憲法のおかげ

先日、集団的自衛権に関する閣議決定がありました。それに関連して、思うことを書きます。


「平和憲法のおかげで、戦後日本は戦争をせずに平和でおれた。だから平和憲法を守り続けなければならない」
という意見を持つ方が多いと思います。


戦後69年、日本に戦争がなかったのは事実ですが、それは平和憲法のおかげででしょうか?
平和憲法を守り続ければ、平和は維持されるのでしょうか?

ここで考えなければならないのは、「戦争がない」ということ。
これを2つに分けて考える必要があると思います。

・他国を侵略しないこと

・他国から侵略されないこと

たしかにこの69年、両者はありませんでした。しかし、今後はどうでしょうか?

侵略はなくても北朝鮮からミサイルが飛んでくる可能性があります。
韓国の仮想敵国の一つが日本です。侵略可能性ゼロとは言えません。
一番可能性があるのが中国です。尖閣諸島での武力衝突はかなり大きな可能性があります。

その中国、日本に平和憲法があるから、侵略しないでおこうと考えてくれますか?

100%ないですね。



話を変えて

戦後これまでに戦争がなかったのは、平和憲法のおかげでしょうか。
僕はそう思いません。

日米地位協定のおかげだと思っています。

はっきり言って極論なんですが、でもそれほどに重い協定なんです。

日米地位協定について知ったのはこの本です↓
地位協定

前泊博盛「本当は憲法より大切な『日米地位協定入門』」です。

この本で日米地位協定をこう定義しています。
「アメリカが占領期と同じように日本に軍隊を配備し続けるための取り決め」 (P17)

アメリカには日本の全土基地化という目的があります。詳しくいうと
「日本国内のどんな場所でも、もし米軍が必要だと言えば、米軍基地にすることができるという取り決めです」 (P26)

実質的に軍事占領状態が継続していると言っていいのです。


アメリカにとっては、太平洋の西に位置する日本の国土は世界戦略に重要な場所にあるのです。そこを実質的に軍事占領しているのです。

そこをソ連や中国がちょっかい出すでしょうか。少しでもそんなことをするとアメリカの逆鱗にふれるのです。
アメリカが怖かったから日本への侵略を思いとどまっているのです。決して平和憲法のおかげではありません。

これが、他国からの侵略がなかった理由であると考えます。


しかし状況は変わってきました。
アメリカの力が落ちてきました。数年前から顕著です。
さらには、この前のシリア問題やクリミヤ半島問題でのアメリカを見れば、どこかで何かが起こってもアメリカが軍事行動を起こす可能性はかなり低いと言わざるを得ません。

尖閣問題は日米安保5条を適用するとオバマが言っても、実際に米軍が出動するかどうかわかりません。そこを見て中国が軍事行動を起こす可能性があります。

オバマは嘘をつくと米国民の6割が思っている・・・だったかな。先日書店で立ち読みした本に書いてありました。(61%だったかな? 記憶が曖昧です)



物事をどうとらえるかで、見え方やそれへの対処の仕方が変わります。
「平和憲法のおかげ」という考え方に対して、僕が懐疑的です。そのことを今日書きました。


<補足>
僕は日米地位協定を肯定しているわけではありません。これがあるから日本は独立国といえず、アメリカの属国と言っても言い過ぎでないと思うからです。
ただ、戦後69年他国から侵略がなかったのは、これがあったからという現状認識を述べているだけです。


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仰るとおりだと私も思います。

分かりやすい説明、ありがとうございます。

不沈空母

大仏と鹿さん、こんにちは。

いえいえどういたしまして。


日米地位協定は、日本列島はアメリカの不沈空母だと思わせられます。

中曽根さんの「不沈空母発言」の詳細は知らないのですが、冷戦時代のソ連や中国といった共産圏に対するアメリカの不沈空母が日本である、と解釈しても間違いないのではないかと思わせられます。

そこに手を出すのはアメリカが絶対に許さない、と共産圏の国が考えていたので、日本への侵略を思いとどまらせた。

本文への追加となりますが、そんなことを思っています。
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