武士の家計簿(3)
前回の最後に「御算用者は比較的身分にとらわれない人材登用がなされていた」と書きました。その続きです。
「18世紀後半以降、幕府や藩は、もともと百姓町人であった人材を登用し、彼らの実務能力に依存して行政をすすめるようになりました」(P22)
江戸時代は、士農工商のしっかりとした身分制度があると習ってきましたが、江戸時代も後半になってくると少し緩やかになったようです。
「百姓や町人の出身者に扶持・苗字帯刀・袴着着用などの特権を与えて、武士の格好をさせ、行政をゆだねる傾向が強まった。
武士と百姓町人の中間身分の存在が政治に大きな影響をあたえるようになったのである」(P22)
具体的に言うと、これらの人々が実務能力を武器にして、藩の行政組織に入り込んで、間接的ではあっても政策決定に影響を及ぼすようになったそうです。
それから
「算術から身分制度がくずれるという現象は、18世紀における世界史的流れであった」ようです。(P21)
世襲だけではどうしようもなくなってきたのでしょうね。能力のある人が必要になったのでしょう。
それが極東の島国だけでなく、世界の潮流もそうであったのがおもしろいところです。
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「18世紀後半以降、幕府や藩は、もともと百姓町人であった人材を登用し、彼らの実務能力に依存して行政をすすめるようになりました」(P22)
江戸時代は、士農工商のしっかりとした身分制度があると習ってきましたが、江戸時代も後半になってくると少し緩やかになったようです。
「百姓や町人の出身者に扶持・苗字帯刀・袴着着用などの特権を与えて、武士の格好をさせ、行政をゆだねる傾向が強まった。
武士と百姓町人の中間身分の存在が政治に大きな影響をあたえるようになったのである」(P22)
具体的に言うと、これらの人々が実務能力を武器にして、藩の行政組織に入り込んで、間接的ではあっても政策決定に影響を及ぼすようになったそうです。
それから
「算術から身分制度がくずれるという現象は、18世紀における世界史的流れであった」ようです。(P21)
世襲だけではどうしようもなくなってきたのでしょうね。能力のある人が必要になったのでしょう。
それが極東の島国だけでなく、世界の潮流もそうであったのがおもしろいところです。
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