水野忠邦(1)

ここのところ佐藤雅美さんの本をよく読んでいます。
そこで「歴史に学ぶ『執念』の財政改革」(集英社文庫)より、水野忠邦を取り上げます。

江戸幕府は最初は金持ちでした。それも3代将軍の家光まで。
金銀の産出量が減ったり、様々な出費がかさみ、綱吉が5代将軍になる頃は蓄えがなくなっていた。
それ以降幕府は貧乏になります。

財政が厳しくなると、いかに収入を増やし支出を減らすかが問題になってくる。
その流れの中で、貨幣改鋳や3大改革(享保、寛政、天保)などをとらえる必要があると本書は気づかせてくれました。
学校で習う歴史の授業では、3大改革の中心人物と政策を覚えるだけでしたから・・・

さらに、江戸時代の財政問題や諸改革は極めて今日的である。僕はそう受け止めました。

3大改革は厳しい財政を乗り切るために出された財政改革だったこと、改革の背景は今の日本に似た状況があること、改革のあり方や方向性性など学べる事があると気づかされます。


ここから水野忠邦の話になりますが、佐藤さんの天保の改革への評価は厳しいです。

「天保の改革は、いろいろなものがいっぱい詰め込まれていて、一つ一つの意図はわかるが、ばらばらで、全体として何をやろうとしたのかのグランドデザインが見えてこない」(P108)


最近、どこかで耳にし、似たような文章を読んだ事があります。
そう、民主党の政策批判に使われる言葉と似ていますね。

本書は1999年8月出版です。その中の「水野忠邦と天保の改革」より引用しています。
10年以上も書かれている言葉がほとんど同じように使われているのが、なんとも皮肉であり、今も昔も変わらないのかと思わせて複雑な気持ちになります。

天保の改革は失敗に終わりますが、すべては水野本人に原因があるようです。続きは次回に。

※拙ブログは特定の個人や政党を批判する意図で文章を書きません。ご了承下さい。
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佐藤さんの歴史もの

こんにちは。学者さんが書いた専門書以外の経済史の本はそんなに多くはないと思いますが、この本は面白そうですね。以前読んだ佐藤さんの本がとても良かったので、私もこの本を読みたくなりました。

戦国時代や幕末・明治維新の頃は、歴史小説も面白いものが多いですが、徳川幕府時代となると、読んだのは赤穂浪士ものと山本周五郎(「樅ノ木は残った」、「ながい坂」は面白かったです)くらいでしょうか。
そういえば司馬遼太郎の「菜の花の沖」もありましたね。これは読んでませんが。

学校の授業でも、こういう本を使うと歴史の勉強が面白く思えるかもしれませんね。

佐藤さん

yoshimiさん、こんにちは。

佐藤さんの本は何年も前に「歴史に学ぶ『執念』の財政改革」「官僚 川路聖謨の生涯」を買って、そのまま本棚に置いておいたのを今頃読んでいます(苦笑)

こうして佐藤さんの本を読むきっかけになったのは、yoshimiさんが「大君の通貨」を教えて下さったからです。
感謝しています!

昨年これを読みましたが、経済音痴なので為替レートの事がわからず消化不良でしたが、今年の正月読んだ佐藤さんの「覚悟の人 小栗上野介忠順伝」や最初にあげた2冊に同様の内容が書かれていて、「大君の通貨」で言わんとした事やその背景がようやくわかってきました。

すると面白くなってきて、今や佐藤さんがマイ・ブームになっています。
昨日もふらりと寄った書店で「将軍たちの金庫番」も買っちゃいました(笑)

「菜の花の沖」は読みました。「樅ノ木は残った」は読んだような記憶が・・・「ながい坂」はたぶん読んでいない・・・・と思うのですが。


そうそう、「大君の通貨」をブログのネタにとは昨年から思っているのですが、もうちょっと理解が進んでからになりそうです。
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