大人のいない国

「純度の高い集団を作ろうとすれば集団は必ず分裂する」

と内田樹は書いています。
これを読んだとき、すぐ頭に浮かんだのがみんなの党であり、代表の渡辺喜美です。

政策目標(アジェンダ)をつよく主張して、純度の高い政策集団を目指していたという印象があります。
考えの近い他党と、政界再編を狙った動きを嫌っていたように思えます。それとも野合批判を恐れてか?

江田憲司前幹事長との対立が抜き差しならぬところにきたあたりで、この言葉に出くわしました。
「大人のいない国」の中に出できます。

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「大人の愛国論」という文に出てくる一節です。
“愛国者”“愛国心”に関する分析は秀逸で、声高にこれらを叫ぶ人は、同調する者のみを受け入れ、それ以外の者を異物として排除しようとする偏狭性があるとしています。なるほどなと思いました。

これは、あらゆることにも言えそうですね。つまり、自分の考えと違う人たちを攻撃し、排除する人又はグループです。左翼による内ゲバもこれに相当するでしょう。

内田さんは言っています。
分裂を回避し「集団が維持されるため必須の、唯一の条件は『同胞については、おのれ一個の好悪や正否や利害得失といった主観的判断を停止させること』である」と。 (P56)


その他、印象的な言葉を抜き出します。

教育の目的は信じられているように、子どもを邪悪なものから守るために成熟させることにあるのではない。
子どもが世界にとって邪悪なものとならないように成熟を強いることに存するのである。少なくとも、私たちの祖先はそう考えた」 (P118)

ちょっと誤解を与えかねない言葉ですね(笑)
これが含まれる「もっと矛盾と無秩序を」という文章を読んでいただくと納得ができると思います。

一つだけ理解を助ける文を引用します。
「子どもが子供のままでままでいることは、共同体に破滅をもたらしかねない災厄である」 (P117)
周囲にいませんか、いい年齢(とし)になっているのに、子どものようなことを言っている人や、大人になり切れていない人が。



「鷲田 大学で学ぶことについて、内田さんが格好いいことを言っているんです。
内田 なんでしたっけ。
鷲田 大学で身につけるべき教養とは、『言っていることは整合的だけど何かうさんくさいものと、言っていることはまるでわからないけど何かすごそうなもの、その二つをちゃんと見分ける能力だ』って言っているんです。
内田 そんなこと書いたかな。いかにも書きそうですけど(笑)」 (P116~117)

教養って定義が難しいのですが、細分化していって「大学で身につけるべき教養」という枠をはめた場合、内田さんの言うことには大いに賛成ですね。

これを心に留めて、もう一度18歳に戻れたらすごく嬉しい(笑)

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