村上海賊の娘

和田竜の「村上海賊の娘」を読みました。

和田さんの「のぼうの城」が、小説としての第1作で、今回の「村上海賊の娘」が4作目になるようです。
上下巻合わせて900ページを超える大作ですが、大変面白くて1週間ほどで読破できました。(睡眠不足にさせたのも数回あります)

この2作品しか読んでいないのですが、処女作から比べて格段に筆力がアップしましたね。特に合戦シーンはぐいぐいと引き込んでくれます。
「活劇」と言ったらいいんでしょうか。生き生きとした描写が魅力的です。

それにしても、この小説は合戦シーンが多いです。合戦に係わる場面を含めたならば半分の分量はあるのではないでしょうか。それを飽きずに読ませるのがスゴイところです。


舞台は大阪。石山合戦といわれる織田信長が石山本願寺の戦い(1570~1580)。
単純に言って後半戦に入ったところ(当事者にとっては前半も後半もありませんが)、信長が本願寺を包囲して兵糧を絶とうとしていました。兵糧搬入は海からしかできません。本願寺側にいる毛利氏は船団を整え、海を封鎖して阻止しようとする織田方と戦います。
これを「第一次木津川口の戦い」と言います。

ここをメインに据えて書かれたのが「村上海賊の娘」です。

村上海賊というのは、毛利側に属した村上水軍のことです。
村上水軍というのは、芸予諸島を中心とした海域にいた海賊で、能島村上・来島村上・因島村上の三家へ分かれていました。

能島村上の主が村上武吉で、その娘がといい、景を主人公にしてこの小説が書かれました。

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颯爽とした後姿でしょ。男顔負けの、いやそれ以上の立ち回りをするのです。

船のことや戦国時代の海賊のことは知らないので、新鮮でした。
有名な戦国大名を題材にした歴史小説は、史実としてあらかじめ知っていることが多いので、次に何が起こるかわかっています。でもこの小説は次に何が起こるかわからないのです。そういう意味での新鮮さがありますね。
海賊の娘を主人公にしていることも。

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村上水軍を題材にした小説は一つだけ読んだことがあります。城山三郎の「秀吉と武吉」です。10代か20代の頃なのですっかり忘れました。覚えていたのは、村上武吉という名前だけです(苦笑)


海での合戦と陸での合戦は、様相が違いますね。
潮の流れだったり、船の大きさだったり、火を用いた武器だったりと。

そういったことも全て含めて、楽しませてもらいました。

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