雰囲気を知る

歴史を知るにはどうしたらいいか?

羅列的知識なら高校の教科書や参考書がいいでしょう。
細かいところを突っ込んで知りたかったら専門書や新書がいいでしょう。深く知りたい、また一つの切り口や歴史を見る視点を学びたい場合も同様です。
でもそれらは時代の雰囲気を伝えてくれません。それができるのは上質な小説ではないでしょうか。

これは「翔ぶが如く」を読んでの感想です。
この小説だけのことではなく、一般論として思ったことです。

「翔ぶが如く」は征韓論で揺れていたころから西南戦争までを中心に描いた歴史小説ですが、西郷隆盛や大久保利通を中心に、当時の東京政府や薩摩での出来事を生々と書いています。

ただし政府要人に絞って書いてあるんで、庶民の様子はわかりません。知ろうとおもえば松井今朝子の「西南の風」が雰囲気を伝えてくれます。明治となって東京と名前は変えても、江戸時代の雰囲気を残している様子が伝わってきます。

上質な歴史小説あるは時代小説を読むことで、時代の大きなうねりとそこで生きる人間の様が見てとれるのです。


一つの図式を用意します。
私達は平成25年という「今を生きている」のですが、日本も世界も大変な時代ですね。シリアだ、汚染水処理だ、尖閣、TPP、アベノミクス、増税、景気はどうなると考え、婚外子の相続のニュースに気をひかれ、仕事や日々の生活のことをあれこれ言って生きています。
これが50年後、100年後には歴史になります。

私達は、「今を生きている」から、今の時代の雰囲気は肌で感じています。だから、それを知ろうとする努力は必要ありませんね。
しかし、50年後、100年後の人が、平成25年の日本と日本人の生活を知ろうと思えばどうします。
学校の教科書や参考書でわかりますか? 無理でしょ。

今は文字だけでなく、映像という強力な媒体があります。これを見ればある程度わかるでしょうが。


このことを歴史を知るという図式に置き換えます。

たとえば明治な明治、戦国時代なら戦国時代という「今を生きている」人たちがいます。一つの社会の中にあって、日々を生活しています。
これを100年後、450年後の平成の世に生きる人間が、時代の雰囲気から生活ぶりや生き様を肌で感じ取ることができますか

何も調べなかったらわかるはずがありませんね。
調べてもどれだけわかるでしょう。当時の映像があるわけでなし。相当な困難ですね。

どうするか。

想像力が必要だと思います。

僕の場合、想像力は貧弱すぎて話になりません。豊かな想像力の助けを借りなければなりません。

歴史の研究成果をふまえた作家の想像力が、最適だと思っています。

(ここでいう作家は、文字媒体のみならず映像媒体を含んでいます)


文字媒体でいえば、司馬さんは最高の作家の一人だと思っています。


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追伸
「翔ぶが如く」については、気が向いたときにポチポチ書いていきます(笑)

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