素顔のカラヤン

「半径5m以内」という言葉があるそうですが、正確な意味を知りません。

独断で解釈して、
“身近で接するものに見せる素顔とそれ以外の人に見せる顔は違う。
遠くになればなるほど、本人の実像とは違う虚像が大きくなっていく”
とします。

これは眞鍋圭子著「素顔のカラヤン」を読んで感じる事です。

『帝王』と言われるが、人に優しく、人一倍シャイで口べたであること。
『音楽セールスマン』『完璧主義の音楽ビジネスマン』と揶揄されたが、金銭には淡白で邸宅も暮らしぶりも質素だということ等が書いてあります。

P172?175に『周囲が作った“暴君カラヤン”のイメージ』という見出しの文があります。かいつまんで引用すると

「カラヤンの周辺には、彼のご機嫌を取ることばかりに神経を使って、ひとたび不都合が起こりそうになると、それより弱い立場のところに押しつけるということが、普通におこなわれるようになってきていました。

カラヤン自身は、何も無理難題を押し付けようとしているのではなく ?

『虎の威を借りる狐』を地で行く人たちも多く、いつの間にか“暴君”というイメージが作り上げられてしまっている」

さらに著者は「このようなことは、大会社においても同じように行われているのではないでしょうか」と結んでいます。
これは大会社だけでなく、様々な組織でも行われているでしょうね。


「カラヤンは細胞の先端まで、音楽人間で、言葉人間でなかった」(P230)
眞鍋さんが見たカラヤンの本質ではないかと思います。

こうしてカラヤンという人間を虚像でなく、実像(あくまで一部ですが)で触れられたのはよかった、と思える本でした。
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