樅ノ木は残った

山本周五郎は高校の時に読みました。何を読んだか忘れましたが、5作品以上は読んでいます。

先日新潮社から「山本周五郎長編小説全集」が発刊されました。
脚注がついている」が売りです。

江戸時代の言葉をよく知らないなと思われる方には嬉しい企画です。詳しい注釈なので、かなり役に立ちます。

さて第1、第2巻を同時発刊になりました「樅ノ木は残った」。江戸時代の三大お家騒動の一つと言われる「伊達騒動」を描いています。
主人公は極悪人と言われる原田甲斐。山本周五郎は、原田を伊達家のためにあえて不忠不臣の役割を引き受けた人物として描いています。

高校のときに読んだのですが(この作品に関しては、読んだという記憶がハッキリしています)、内容はすっかり忘れているので、初めて読むような感覚でいます。

樅の木2

仙台藩62万石の半分を自分のものにしようと陰謀をもつ伊達兵部小輔宗勝(伊達家一門で、伊達正宗の十男)。幕府老中の酒井雅楽頭と手を組んで、様々なことを画策します。陰謀を知っている原田甲斐は、あえて伊達兵部側の人間になります。

その為に、敵を騙すには味方からと、行動を起こしていきます。誰にも本心を悟らせません。(真に信頼し、敵中に入るという作戦を知っている少数の人を除いては)

上巻は面白くて、あっという間に数十ページを読んでいたのですが、下巻に入るとペースダウンしまいた。苦しくなってくるのです。

今、下巻の中ほど、クライマックスに近づいています。しかしページをめくるのがつらい・・・

上巻のときは、空き時間があればすぐ「樅ノ木は残った」を手にとっていました。今は避けようとします。

原田甲斐の苦しみが迫って、それに僕が耐えきれないのだと思います。たぶん・・・



気持ちが落ち着けば(?)本を手に取るでしょう。

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愛蔵版に良いですね

こんにちは。
「山本周五郎長編小説全集」が新しく出たのは知りませんでした。
該当ページに脚注が付いていると便利ですね。
後のページにまとめて掲載されていると、いちいち参照するのが面倒なので。

山本作品は「樅ノ木は残った」「正雪記」は中学生の頃に読みましたが、ほとんど覚えていなくて、愛読書の「ながい坂」だけは何度も読みました。
「ながい坂」だけはこの全集版で持っておきたい気がしてきました。

「ながい坂」は人生訓に満ちたドイツ教養小説風ですが、特に印象的な言葉は「義があることがつねに善だとはいえない。また、正しいことだけが美しいとは限らない」。
もしかしたら、この言葉は「樅ノ木は残った」にも通じるテーマなのかもしれません。
「ながい坂」では、そう考えた家老たちがお家騒動を穏便に収めたために、それが祟って後年にさらに深刻なお家騒動につながりました。筋道が正しく通っていないものは無理がある..ということなのでしょう。

No title

yoshimi さん、こんにちは。

たしかに愛蔵版にはいいと思います。
全部で26巻になり、すべて揃えようとなると大変なので、チョイスして手元に置きたいと思います。

「正雪記」はたぶん読んでいません。
「ながい坂」は読んだかもしれません。コメントを拝見すると、この小説はぜひ読まねばと思いが強くなりました。

脚注はじっくり読んでいくには、かなり役に立ちます。しかもページの下に目を移せばいいわけですから、非常に助かります。
多少わからない言葉があっても、リズムよく読んでいるときに見ると、リズムが狂いペースダウンします。このあたりは自分で選択して読んでいます。
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