シドニー!

ブラジル対スペイン、思わぬ結果になりましたね。

3対0というスコアもそうですが、内容としてもスペインらしさがあまり出ていない試合でした。
逆に言えば、ブラジルがスペインのよさを消した素晴らしい試合運びだった、ということです。

スペイン側としては、前半早々の失点とPKの失敗がなければ、と悔やまれます。
スコアも内容もせった試合を期待していた僕としては、少し残念な試合でした。


さてさて、先日久しぶりに村上春樹の本を読みました。
「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を本棚に置いたまま、違う本を読んじゃいました(笑)

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Sydney!

2000年に開催されたシドニーオリンピックの体験記です。
「オリンピックは退屈だ」とソウル、バルセロナ、アトランタの時オリンピック放送を見なかった村上さんが、なぜか仕事を引き受けたという、彼にとっては珍しく、今後このようなことはありえないであろう希少な作品です。

開会式直前から閉会式直後までシドニーに滞在し書き上げました。
「正直言って、これほど短期間にこれほど完成原稿を書いたのは、作家になって20数年、初めてのことだった」と述べています。(P407)
さらに
「見たこと、聞いたこと、感じたこと、考えたことを、何から何まで片端から文章にしていった」(P407)

読めば村上春樹の文章とわかりますが、他のエッセーや旅行記などと違います。(小説とは大きく違う)
何時に起きて、朝食は何を食べていくら支払ってとか、ジョギング時間などの行動記録と、見たこと聞いたことを事実として記述した後すぐに、独り言のような感想を入れていきます。

この一言感想が印象的でした。

ずっと読んでいると、村上さんと行動を共にしているような感覚になってきます。(そう思わせる、筆力はスゴイ!)

トラベル・ライティングに鉄則があるようです。
「みんなと同じところに行くな、みんなと同じことをするな」というのと
「みんなと同じところに行って、みんなと同じことをして、みんなと違うことを書け」(P162)

後者のようにしたとは書いていませんが、それを意識して一連の文章を書いたのだろうなと思わせられます。
仮に数人の人が、シドニーオリンピック観戦記なるものを書いたら、この「Sydney!」は異色作品になっているかもしれません。


それから、ある一つの論点を考察し深めていく文章をところどころにあります。
出色のものがあるので、後日取り上げることができればと思います。

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