リーダーの条件

半藤一利、磯田道史、関川夏央、鴨下信一 他「司馬遼太郎 リーダーの条件」を読みました。

座談会が4つと鴨下信一の小編からなっています。

司馬さんを語る錚々たるメンバーによる座談会が3つあります。それぞれのテーマがあって、参加者が司馬作品を題材に思い思いに語ります。小説を多く読んでいる人にとっては面白く読めると思います。
ただ、座談会という名の通り、気楽さがあっていい反面、話があっち行きこっち行きして、ついていけないときがあります。一つのテーマを掘り下げて話してほしいと思う人にとっては、物足らないかもしれません。

僕個人としては、各作品に入れ込み過ぎ、主人公に思いっきり感情移入しているので、客観的な語り口に違和感を覚えることが多々ありました。

けれどもよく考えると、司馬さんの描く人物は小説上のものであって、それを全てと思ってはいけないのですね。歴史上の人物として客観視しなければならないということです。司馬さんの人物解釈をあくまで一つの尺度としてとらえなければならない、そのことを教えられました。

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たとえば坂本竜馬。
「竜馬がゆく」が書かれる前は、決して有名な人物ではありませんでした。司馬さんによって有名人物になったのです。
この小説が竜馬のすべてが書かれているかというと、そうとは言えないということです。他の作家や学者の書いた竜馬本も読んで批判的に検証する必要があるということです。

こんなことを書くと「竜馬がゆく」はたいしたことない小説と思われるかもしれません。
そんなことはありません。この小説は素晴らしいです。社会人1年目に読んで、読後熱狂的に「竜馬のようになりたい」と思ったほどですから。

「司馬遼太郎 リーダーの条件」で一番面白かったのは、「秋山兄弟・東郷・児玉の子孫大集合」という座談会です。
家族親族だけが知る逸話が満載です。学者や作家が語る言葉にない雰囲気があります。読むと親密感がわいてきますね。

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