暗い人間

「夫は本来暗い人間である」

三谷幸喜 著「清須会議」から、印象に残った言葉を選びなさいと言われたら、これを選びます。

この言葉は<秀吉の妻、寧の日記>にあります。(P112~113)
夫である豊臣秀吉、このときは羽柴秀吉でした。彼の実像を知っているのは妻である寧、その独白を日記という形で表しています。しかし寧が実際に書いた文章であると思いません。つまり、そういう史料はないと僕は考えています。小説で寧の日記という形をとって、三谷さんが考える秀吉の人間像を書いたのだと思います。

秀吉は天性の明るさを持つ人間というイメージがあるので、「夫は本来暗い人間である」には驚かされました。

本文の続きを引用すると
生まれながらに右手に障害を持っていたこともあり、本人の話では、子供の時は、人と交わるのが苦手だったそうだ。でも、出世には人脈作りが欠かせないことを知った藤吉郎は、ある時一念発起し、それ以来、見違えるように明るくなった。藤吉郎は必死に社交的になろうと努力し、自分を変えたのだ。だから彼の明るさには、無理がある。 ~ どんなにはしゃいでも、それが本来の姿でないことを私は知っている」


右手に障害とありますが、井沢元彦さんの本だったかな(?)秀吉の指が6本あったということが書いてあった・・・という漠然とした記憶があります。そのことを言っているのかもしれません。


秀吉のことを「暗い人間」と言ったのは、僕にとっては三谷さんが初めてです。強烈なパンチを打たれた感じです。
よって、この本の一番印象に残る言葉となりました。


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