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証言

証言 細野豪志 「原発危機500日」の真実に鳥越俊太郎が迫る
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図書館で見つけたので借りてきました。興味はあるのですが、買ってまでして読もうとは思わなかったので。

政治家は歴史の法廷に立たなければならない、という言葉から、福島原発について現場で起こったことを証言として残したいというのが、本書が出来上がる動機です。

まさに現場にいる人間にしかわからないことや、舞台裏での様々な動きが書き込まれています。まさに貴重な証言です。

しかし、これを鵜呑みにしてはいけないと思います。自己保身や自己弁護による事実歪曲や隠蔽がないか、批判的に読まなければならないでしょう。そこさへしっかり押さえておけば、この本は有益な証言が多くあると思います。

「歴史の法廷」ということであれば、読者は裁判官になります。被告の証言を鵜呑みしてはいけないことと同じです。


その他当事者であった政治家も本を出しています。

・管直人「東電福島原発事故 総理大臣として考えたこと」
・福山哲郎「原発危機 官邸からの証言」
・枝野幸男「叩かれても言わねばならないこと」
・海江田万里「『海江田ノート』原発との闘争176日の記録」

読んでいませんが、これらは参考文献として使えるでしょう。あくまで、歴史の法廷の裁判官の立場での使用です。
それ以外に、原発とは何か?とか安全性のこと、原発事故の危機管理という観点でも利用価値があるかもしれません。
著者である政治家の資質を問うにも役立つかもしれません(笑)


「証言」のなかで、細野さんが興味深いことを言っています。
“言霊”に言及しているのです。言霊といえば、井沢元彦の著書でなじみの用語です。

Yahoo!百科事典によると、

言語に宿ると信じられた霊妙な力。言語に霊的な力があると信ずる傾向は、未開の民族に普遍のことであるが、古代日本人は「かみこと(神言・神語)」(日本書紀、万葉集)の霊力を信ずるだけでなく、人間のことばにも善いことばは吉事を招き不吉なことばは凶事をもたらす力があり、「こと(言)」は「こと(事)」であると考え、「敷島の大和(やまと)の国は言霊の幸(さき)はふ国」(万葉集)と信じていた。この言霊信仰ないし言霊思想は、祝詞(のりと)・祝言や呪詞(じゅし)を生み、忌みことば(アシ〈葦〉は、縁起が悪いとしてヨシと呼び換える類)の風習を生んだほか、学問上にも江戸時代の賀茂真淵(かもまぶち)の五十音図神聖視や、本居宣長(もとおりのりなが)の係り結びの法則への賛美や、一つ一つの音節がすべてそれぞれ意味をもっているとする音義説を導いた。音義説に基づく江戸後期の国語研究家たちを言霊学派といっている」

政治家が「言霊」という用語を使ったこと自体に驚きがあります。

でもよくよく考えると、表向きには使えない言葉ですが、日本人の深層として理解しておかなければならない概念でもあると思いました。

政治家の言葉は重いですから、発する際に日本人の心性や言霊を考慮に入れなければならないこともあるでしょうね。思わぬ波紋をよばないために。


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