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寒い国から帰ってきたスパイ

1月3日の記事に掲載した写真に、ジョン・ル・カレ「地下道の鳩」が写っています。それを正月休みに読んでいたのですが、“ジョン・ル・カレ回想録”という副題があるように、過去に経験したことが、これこれの小説のこの場面に、この人物に反映されていると書かれていました。
そうなると、実際に小説をいくつか読んだ後に「地下道の鳩」を読んだ方が面白いはずと思いました。以前買っておいてまだ読んでいない本が1冊ありました。

それが「寒い国から帰ってきたスパイ」

寒い国から

スパイ小説の金字塔とされる作品です。

ベルリンの壁をはさんで対峙するイギリス諜報部と東ドイツ諜報部の戦いを描いた作品です。

戦いと言っても武器をもっての戦闘ではありません、神経戦であり情報戦です。
神経を研ぎ澄まして、相手を騙したり罠にかけていきます。
「敵を騙すには、まずは味方から」と言いますが、それもこの作品には織り込まれています。読んでいる時にはわかりません。後でわかります。(読者にバレバレでは作品としては失格ですからね)

スパイものといえばジェームズ・ボンドをイメージするかもしれませんが、この小説にはそんなスーパースターは登場しません。派手な活劇もありません。
その道のプロにはなっても、あくまでも凡人が登場します。

作者のジョン・ル・カレは、イギリスの諜報員でした。実際に経験したことや見聞きしたことが織り込まれています。「地下道の鳩」を読んでそう思います。諜報員は引退しても守秘義務があります。だから事実は書けませんが、フィクションにして姿かたちを変えて書いていると思います。

そうして小説を組み立てていき、細部も描いていくんでしょうね。
すごく面白い小説でした。ぐいぐいと引き込まれていきました。


そして、次も読んでみたくなりました。それが写真左の「ティンカー・テイラー・ソルジャー・スパイ」
です。


帯にある映画化云々に騙されてはいけませんよ(笑)
2012年発行の本を中古で買ったのですから。
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