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暴露

グレン・グリーンウォルドの「暴露」。

6月ごろだったと思います。書店で見かけましたとき、スノーデンの写真を見て「おおっ」と思いましたが、日本語タイトルが陳腐なので、そのままスルーしようとしました。

NO PLACE TO HIDE

これが原題です。直訳すると「隠れる場所がない」みたいになります。もっと粋なタイトルがつけれなかったのでしょうか。
「名は体を表す」といいますが、NO PLACE TO HIDE に大いに納得しますが、暴露は全然ダメです。これが一番の不満。


平積みになっていたこの本、いったんは通り過ぎましたが、なんとなく気になって手に取って、あちこち拾い読みしました。

こりゃあ読まなければならない本だ、と思って購入。数ページずつちびりちびりと読み、数ヶ月かかって最後までたどり着きました。

暴露

副題は「スノーデンが私に託したファイル

スノーデン事件は大ニュースでしたね。アメリカの国家最高機密を白日の下にさらしたわけですが、そこに関わったのが著者のグレン・グリーンウォルドです。
スノーデンからの接触に始まり、機密文書の公開、その後の展開を当事者として記しています。貴重な史料にもなります。

事実を追っている部分は冷静な文面なので信頼できるものを思われます。国家権力の濫用によるプライバシーの侵害に関する箇所は、かなり高ぶっている感じがします。これはジャーナリストとしての使命感からきているように思われます。


「暴露」を独断と偏見でまとめると、
外交や国家安全保障、特にテロ対策における作業の必要性は認めるが、それを超えて一般国民のプライバシーの侵害をする行為は許されるべきではない。
となるでしょうか。


今後、この本の印象的な文章を気が向いたら(笑)引用していきます。
まずは、副題につながる部分から。
「国家の安全保障に関わる人間は光を好まないということだ。彼らは自らの安全が確保されている暗闇の中でしか、その悪逆非道ぶりを発揮できない。秘匿性こそ権力濫用の礎であり、濫用を可能にする力なのだ。その毒を消すことができるのはただ一つ、透明性しかない」 (P25)


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