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清盛の計算違い

ふらりと立ち寄った本屋さんでこんな本を見つけました。

柳谷晃「その『数式』が信長を殺した」
58412288.jpg
オッと思わせるタイトル。

さっそく中身を見ました。気に入ったので購入。
柳谷晃。初めて聞く名前でした。数学者だそうです。
読み始めたばかりですが、歴史を数学で読み解くという感じの本です。

さっそく第1章第1節から引用しますが、この本からブログネタにいっぱい使えそうだなとほくそ笑みつつ、以下書いていきます。

時代背景は省略しますが、平安末期朝廷に対して不満を持っていた武士達は平清盛に期待しました。武士のための政治をしてくれると。

ところが清盛は地方の武士達の期待を大きく裏切ります。

「武士のための政治ができると考えた清盛に、計算違いがおきる」(P14)

数学では構成要素が違っていても、構造が同じものを、同じものとみなす」(P15)

「清盛は、構造を同じにすると、根本的な性質が同じになってしまうことに気づかなかった」(P15)

つまり清盛は、これまで平安朝がとっていた政治構造と同じ構造を採用したのです。

構成要素は変えました、つまり役職につく人間を公家でなく武士にしたのです。
しかし、メンバーは変えても政治構造は変えなかったので、平家は公家と同じ性質を持ってしまったのです。

同じ政治構造を持てば、誰がやっても同じ結果が出るというのが、数学からの結論だ」(P15)


なるほど!

ですよね。
これが平家失敗の最大の原因である。
逆に、構造を変えることで鎌倉幕府が成功したという説明もつきますからね。


これを今の日本に置き換えると

官僚政治の弊害がいわれますが、これを変えるには構造を変えないといけないという考えが出てきます。

昨年の衆議院選で民主党が大勝して政権交代が実現しました。

構成要素が自民党から民主党に変わっただけで、政治構造は変わっていない。
つまりメンバーを変えても、同じ性質を持ち、同じ結果になるということでしょうか。

同じ政治構造を持てば、誰がやっても同じ結果が出るというのが、数学からの結論だ


う?んと考え込んでしまいます。
ここで思い出したのが、TVで一般の方にインタビューしたとき「誰がやってもいっしょだよ」となかば諦めともとれる答えがかえってくることがあります。


打開策は一つ、構造を変えること。


これにつきるのかな?
短絡的かもしれませんが、そう考えました。

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