GWの読書目標

このゴールデンウイークにいっぱい本を読むぞう!と気合を入れました。

読むと決めたのがこれ↓

読書目標

まとまった読書時間が取れるのは、この1週間しかないから、とかなり気負いこみ、あえて分厚い本を選びました(笑)


しかし、思ったように時間が取れないのと、なにしろページ数が多い。

一番多いのが、平山優「武田氏滅亡
武田信玄没後から長篠の戦を経て、武田氏滅亡に至るまでの経路が詳しく書かれています。

神は細部に宿る」と言われますが、いろんな史料から武田勝頼とその周辺の戦国大名の動きが詳述されています。これが実に面白い!

ちなみにページ数は751

さて、いつ読み終えることができるのやら(苦笑)

ページ数

次にページ数が多いのが、管賀江留郎「道徳感情はなぜ人を誤らせるのか」 です。
刺激的なタイトルですね。

写真を見ていただくと、武田氏滅亡とほぼ同じ太さですね。しかしページ数がが少なく535

全体の分厚さはあまり変わらないけど、ページ数が100以上違うのは、紙の厚さの違いなんですね。実際手に取ってみるとわかります。
それにしても通常の本の2冊分だったり3冊分だったりします。今から言っておきますが、GW中に全部読むのは無理ですね(爆~)


比較するのにわかり易いかなと思って、ケント・ギルバート「儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇」を入れました。このページ数は206
読みやすい本です。もうすぐで読了します。
ちなみに25万部売れているそうですよ。


このゴールデンウイーク、雑用がいろいろとありますが、なんとか時間を見つけて読書にいそしもうと思います。
それでは皆さん、有意義なGWを。
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天下布武

織田信長の「天下布武」は、武力でもって全国を統一するという意味だと思っていました。

ところが、この「天下」という言葉は、日本全国を意味するわけではないことが、この本に書かれていました。


太平記

書店の新書コーナーで見つけたのですが、戦国時代のキリスト教宣教師と太平記の取り合わせがミスマッチに思え、逆に興味を掻き立てられました。


P95~99に余談として書かれていますが、抜粋と要約で書いていきます。

イエズス会宣教師ルイス・フロイスの書翰に
「日本全土は66の王国に分かれている。
~ その中で最も主要なものは日本の君主国を構成する五畿内の5つのである。
~ 五畿内の君主は天下の主君 ~ と呼ばれ ~」
と書いています。

五畿内とは、山城・大和・摂津・河内・和泉を言います。

今の京都府南部(京都市以南)と奈良県、大阪府、兵庫県の一部です。

これを天下といい、この地域を掌握したものを「天下の主君」というわけです。

ルイス・フロイスの交流範囲はわかりませんが、この「天下」の意味は当時の常識と考えてもいいと思います。


この本では、日本側の例を2つ挙げています。

一つ目は上杉謙信
「武田信玄を退治し、北条氏康とは真実の和睦を実現した上で、領国の越後を気づかうことなく『天下』へ上洛できるよに神仏に願をかけている」とあります。

二つ目は豊臣秀吉。
本能寺の変の後に開かれた清州会議を報告する手紙に
「明智光秀の旧領の近江国志賀郡を知行するように言われたが ~ 、自分が志賀郡を領地にすれば、この秀吉の領地が『天下』を包み込むような形になり、口さがない人々は、秀吉が自分の領土で『天下』を包囲して発言権を大きくしたいのだ、と噂するに違いない~」
と書いています。

ここでいう秀吉の領地は播磨で姫路城を本拠にしていました。

ざっくりいうと、近江国志賀郡は滋賀県の南東部、播磨は兵庫県南部、この2つが包み込む、あるいは包囲する地域はというと。そう五機内になるんですね。

こうしたことから考えて、織田信長が美濃を制覇し岐阜に本拠を移してから「天下布武」という言葉を使い始めましたが、信長は五畿内という意味で使ったように思えるのです。

権謀の人

司馬遼太郎「夏草の賦」より

長曾我部元親が土佐を制し、隣国へ食指を伸ばしているころ
「蛇のように執念ぶかく、きつねのようにずるく、虎のようにむごい」(P210)
と言われていたようです。

司馬さんはこんなことを書いています。

元親は、権謀者である

権謀者にとって全世界の人間は利用されるために存在している。それが悪徳である、という思想は東洋にない。
むしろ人を利用するにしても私心をわすれ、誠心誠意利用すれば薄情な善人よりも多くの人を感動させる、という思想は東洋にある」(P206)

ほ~、そんな思想があるのか?!
ですね。びっくりしました。

ちなみに一般の日本人は、騙す人が悪いと考えますが、中国人は騙される方が悪い、と考えるそうです。
そう、考えると驚くことはないかもしれません。


もう一つ

「余談ながら、信長の外交は、つねに権略である
うそ、だまし、すかしが外交の基調であり、信義ではない。

うそは、誠実につかねばならないだまそうとする場合、誠心誠意だまさねば ― 必要なら相手と心中するほどの覚悟でだまさねばだませるものではないことも、信長は知っていた」(P303)

この後、具体例として対武田信玄外交と対上杉謙信外交のことが書いてあります。


これって戦国時代の外交はこうであった、と終わらせてはいけないような気がします。
まさに、今の日本外交もこういう思考が必要なのかもしれません。外国が日本を誠心誠意騙しにくるかもしれないので。

夏草の賦(上)

昨年はあまり読書に時間が取れなかったので、その分をこのお正月に取り戻そうと気合を入れました(笑)
いつも数冊の本を併読しているのですが、今年は司馬遼太郎が多くの時間を占めました。
そして今日ご紹介するのは「夏草の賦」、その上巻です。

夏草の賦

この本についてご存知でない方は、右側の本を見て「?」がいくつもついたのではないでしょうか。

説明しますね。
「夏草の賦」は、長曾我部元親(1539~1599)を主人公にしています。元親が家督相続したときは、土佐一郡しか領有していなかったのが、武力調略を駆使して四国の大部分を征服するまでになりました。そこで織田信長の勢力圏と接することになります。
信長が美濃を制したあたりから明智光秀と長曾我部元親につながりがあり、織田と長曾我部の対決が現実に迫るなか、両者の板挟みとなったことが本能寺の変の一因という説があります。

詳しくは、明智憲三郎「本能寺の変 431年目の真実」をお読みください。

この本は2009年に「本能寺の変 427年目の真実」として出版され、2013年に「 ~ 431年目の真実」として修正・加筆されて文庫本として出版されました。だから今年は2017年なので“435年の真実”ということになります。

すみません、しょうもないことが気になるもので(笑)

で、この本を読んだ時、なぜ明智光秀と長曾我部元親に関係あるのかわかりませんでした。
正確に言うと、光秀の家臣斎藤利三の妹が元親の正室になっています。どういうつながりで縁戚関係になったのがわかりませんでした。

それが「夏草の賦」の冒頭に出てくるんですね。びっくりしました。
引用しますと
「織田信長が、尾張から美濃へ進出し、岐阜城を本拠にした早々のころのことである。岐阜城下で美貌のむすめといえば
― 内蔵助屋敷の菜々殿。
と、たれもが指を折った」
とあります。内蔵助というのは斎藤利三のことです。
そこへ長曾我部家から縁談が持ち込まれます。その頃は土佐に4つの勢力があってお互いにしのぎ合っていた状況での話です。

元親の視線の遠さに驚かされます。

この縁談がまとまり、菜々は元親のもとへ嫁ぎます。




話は一気に飛んで、上巻の最後の場面。

信長から元親へ、攻め取った讃岐・阿波・伊予を元の持ち主に返して土佐一国だけの領主になるか、織田家と戦うかという決断を迫ります。
使者になったのが、石谷光政(いしがやみつまさ)です。「夏草の賦」では斎藤利三の弟、菜々の兄となっています。(この兄弟関係は他の本では違っていますが、今は横に置きます)

元親とすれば信長の要求をのめるわけがありません。家来でもなければ同盟関係でもありませんからね。当然拒絶します。


上巻最後の数ページ、元親の言葉の断片をつなげると

「いっそかの信長を斃してしまわれては?」
「明智どのが、信長を斃す。斃したあお、毛利家と同盟していちはやく京をおさえる。拙者は四国勢をあげて大いに応援つかまりましょう」
「上方にお帰りになれば、光秀どのにそのように申されよ」


これを読んで、思わず本棚から「本能寺の変 431年目の真実」を取ってきましたよ。
そして、今回記事を書きました。

下町ロケット

ここ何年かの読書傾向は、政治・経済・歴史が中心になっています。

特に政治は時事問題が主で、日本がこの激動の時代をどう生き残っていくかこのまま安穏としていては、国が滅びてしまうのではないかという切迫感が根底にあって、その問題意識に沿った内容の本を多く選んでしまいます。

となると、どうしてもお堅い本が多くなります。おそらく読書中は、やたら難しい顔して、眉間にしわを寄せているんでしょうね(笑)

けれどもそればっかり読んでいると、息が詰まってしまいます。時おり爽快感が味わえる小説を読みたくなります。
そこで選んだのが「下町ロケット」

下町ロケット表紙

新聞の連載小説だった「花咲舞が黙ってない」が面白くて(ちなみに僕は、同名のTVドラマがあったことは後で知りました。だから全く見ていません。それから半沢直樹が出てくる小説もドラマも見ていません)、池井戸潤さんの小説で他の作品を読んでみたかったから、「下町ロケット」を選びました。

この小説、ただただおもしろくて、1日で読んでしまいました。
僕の場合、1日で読んでしまうことは珍しいことです。それだけ面白かったという証拠です。それは僕個人にだけ通じる証拠ですけどね。
朝から読み始めて、日中は空き時間を使って読み、夜は風呂を上がってからずっと読みました。爽快感とともに本を閉じたのは深夜でした。さすがに次の日はきつかったですね(笑)

この小説には続編があるそうですね。読んでみたいと思っています。
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