英国諜報員アシェンデン

2,3年前だったかと思いますが、書店でサマセット・モームの「月と六ペン」を見かけました。金原瑞人による新訳です。

その時まで、モームは名前は知っていたけれども読もうと思う作家ではありませんでした。けれどもその時はどう思ったのでしょう。買ったのですね。どんな気持ちで買ったのか覚えていませんが。

そして読んでみました。すると、むちゃくちゃ面白いんですね。歴史小説以外の小説はほとんど読まないのですが、このモームの小説は、すごく面白かったです。俄然モームを続けて読みたくなりました。

昨年「英国諜報員アシェンデン」が出版されると、即買いました。

アシェンデン

スパイだった文豪による~と帯にありますね。これは事実で、モームは第一次世界大戦の時にイギリスの諜報員だったのです。その経験を生かして、この小説が書かれました。
ただし、小説はフィクションですから、全てが事実ではありません。しかし事実と虚構を取りまぜながら読み応えのある小説に仕立てていると思います。

モームの小説は2冊目ですからわかったようなことは言えませんが、人物観察の深さと表現の妙は素晴らしいものがありますね。それを堪能させてくれます。

アシェンデンは諜報員つまりスパイなのですが、スパイ映画のようなハラハラドキドキや派手なアクションシーンはありません。諜報員て、目立っちゃあダメなんです。相手国に諜報員だと知らせるようなものだから。
じゃあ、何をしているか?
まあ、小説を読んでください(笑)



ちょっと関連したことで、

今読んでいる上田篤盛「情報戦と女性スパイ ~インテリジェンス秘史」にこんなことが書いてありました。

「第2次世界大戦時、 ~ イギリスではスパイに優れた人物が採用された。
スパイとなることは誇りであり、「スパイは紳士の職業である」とまで言われた。
それゆえにスパイの大部分はケンブリッジ、オックスフォードなどの一流大卒に占められた」
 (P28)
スポンサーサイト

維新史再考

特別番組「官僚とマスコミは嘘ばかり」高橋洋一 門田隆将【チャンネルくらら・4月29日配信】

Youtubeにアップされている番組で、たまたま目についたので見てみました。

高橋洋一の好きで、ラジオ番組やネットで出演しているのを見つけたら聞くし、書かれた本などもわりと買って読みます。
「官僚とマスコミは嘘ばかり」は、最近出版された本で、それの宣伝を兼ねたものかなと思っていたら、財務省の福田前事務次官のセクハラ発言問題がメインになっていました。

財務省の体質やマスコミの体質、今回のことが起こった構造的な問題などが話されています。スクープとは何かという話や「鳩に餌をやる」話も面白いです。

ただの宣伝番組で期待せず見始めましたが、すごく面白かったです。




先日読み終えた本です。

三谷博 著「維新史再考」
    ↓
維新史再考

幕末~明治維新の本は、ここ数年よく読んでいます。その流れの中で買った本ですが、帯にある「150年間の維新史観を根底からくつがえす」にちょっとだけ興味をそそられました。
僕が読み本は、一般に流布されている通説と違うものを読む傾向があります。だからその傾向にのった本なわけで、根底からくつがえすという文言には踊らされたわけではありません。

とは言うものの、この本の面白いのは、「伝統的な主体中心の記述をやめ、課題の認識とその解決の模索というモデルを使った」(P4)というところです。

主体中心というのは、幕末の志士(西郷隆盛や坂本龍馬など)や大名(島津斉彬や山内容堂など)そして幕府側(徳川慶喜など)のことで、彼らの活躍していく物語にしないということです。

19世紀半ばの日本人が気づいた問題状況を再現した後、彼らがどのような課題を設定し、解決を模索したがを辿ってゆく模索の中で課題が修正され、新たな課題も発見される。それに伴って政治的な提携と対抗の関係も再編成される。こうすると、変化が把握しやすくなる」(P4)

こうしたモデルを使って書かれています。
なお、課題というのは「公議」「公論」「王政」「集権」「脱身分化」です。


400ページを超える本です。相当な情報量です。知らないことがたくさん出てきました。消化できないところも多々あります。でも、面白かった。

再読したいと思っています。(そう思わせる本は少ない)

二度目は、もっと多くのことが見えてくるのではないかと期待を抱かせる本です。

世界史とつなげて学べ超日本史

ネットのある番組で、著者を招いてこの本の話をしていました。

「世界史とつなげて学べ超日本史

茂木誠さん、駿台予備校の世界史講師ですが、いろいろと本を書かれていますね。

超日本史

日本の通史を書いている本て、世界の動きと切り離されて、日本国内のことだけ書いているのがほとんどですね。
日本は古来より世界と隔絶されて歴史を刻んできたのですか? 
違いますよね。

大なり小なり世界の動きと連動して歴史を刻んできました。

それがよくわかる本です。
さらには最近の研究成果も取り入れられています。

一つ例を挙げると、

小見出しに
「Y染色体」と「ミトコンドリアDNA]
DNAが解き明かした日本人の起源とは
とあります。


視点の斬新さでいうと(章のタイトルだけ書きますが)

第3章 巨大古墳の時代と「東アジア版民族大移動

第8章 シーパワー平氏政権 vs ランドパワー源氏政権

第9章 国際商業資本が支えた室町グローバル政権

など

タイトルで引き付けるだけではないんですね。中身が大事で、読んでみるといっぱい面白いところがあるんですね。

いや、面白いというか、刺激的でしたね。

頭の中の何かがはじけるというか、視界が開けるというか・・・

卑劣な朝日新聞と闘う

小川さん

小川榮太郎さんが『徹底検証 森友加計事件 朝日新聞戦後最大級の報道犯罪』という本を書きました。

これに対し朝日新聞社が訴訟をおこしました。

提訴中の広告は打てない、という内規があるそうです。だから、この本の広告は出ていません。

つまり朝日新聞は内規を逆手に取って、本の広告を出させないようにしたのです。

朝日新聞というマスコミが、メジャーでない一作家のたった一つの著作を売れないように仕組んだわけです。

これを卑劣と言わず、何といいますか。

なぜ大マスコミとして堂々と勝負しないのですか。

国盗り物語

僕が初めてNHK大河ドラマを見たのは小学校の頃。「新・平家物語」(吉川英治 原作)だった。次の年が「国盗り物語」。
この2作が僕にとっての大河ドラマの基準です。だからこお5年10年20年の大河ドラマは、品がなくて、薄っぺらだから見る気がしません。

それはさておき。

昨年、急に原作である司馬遼太郎の「国盗り物語」が読みたくなって秋ごろから読み始めました。
司馬さんの長編小説はおおよそ読んでいるのですが、この作品はまだだったんですね。TVが何十年前に先行して見て、今になって原作を初めて読むことになりました(笑)

国盗り物語

全4冊ありますが、前半2冊は斎藤道三が主人公で、後半2冊は織田信長です。

最近の研究では、斎藤道三は父と本人の親子二代で美濃の国を盗ったと言われているようです。しかし、司馬さんがこの小説を書いた頃は、そういう研究もなかったし、史料も見つからなかったんでしょうね。道三一人で、寺を出て油屋商人になり、やがて美濃一国を乗っ取るという筋で物がは形成されています。

それはそうと、前半2冊の感想を一言でいうと

痛快

これにつきます。

面白いのは無茶苦茶面白いです。それよりも読んでいる時の気分が痛快なんですね。そんな気分にさせる小説ってなかなかないですね。


後半は、織田信長編となっていますが、隠れた主人公は明智光秀です。表面的には織田信長を追ってストーリーは展開されますが、そこに明智光秀のストーリーがかなり組み込まれ、ふたり主人公という感じもします。
個人的主観でいえば、裏の主人公である明智光秀が実は物語の中心にいた、という印象です。

光秀から見た信長の話は面白いんだけど、なんとも言えず苦味を感じながら読んでいました。


小説を読みながら、平幹二朗の演じた斎藤道三、高橋英樹の信長、松坂慶子の濃姫、池内淳子のお万阿、三田佳子の深芳野、、近藤正臣の光秀、火野正平の秀吉などが、それぞれの1シーンに記憶としてよみがえってきました。しかも鮮明な画像で。

プロフィール

よんちゃん

Author:よんちゃん
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード